昨日のブログで「初期天皇の実在性」というようなことを書いたが、建国記念の日にどの立場にしても集会を開こうとする人々たちに喧嘩を売るつもりはない。
 ただ、日本書紀等について書かれていることが全て歴史的事実とは認め難いし、逆に神武天皇に相当する人物が全くいなかったとも思わない。高天原からにせよ、アジア大陸のどこかにせよ、一定の規模の集団を率いて日本列島にやってきた人々はいたのだろう。
 だが、日本列島はそれ以前から存在しており、人々が住んでいた。日本列島はアジア大陸にくっついていて、観音開きみたいに動いて日本海が形成された、という考え方が有力なようだから(https://ameblo.jp/tajima0294/entry-11956229959.html)、ずっと昔から地震は日常茶飯事で、台風や梅雨前線も豪雨をもたらし、災害には縁が切れなかったのだろう。

 それでも、世界的に見れば食料が確保しやすい土地のようで、人々は逃げ出さずに生命をつないできた。能登半島で地震の際に隆起した土地の映像がテレビなどで流れるが、ああいうとんでもない現象が何度も起こり、それでも人々は助け合って生き抜いてきたのだろう。
 今日は日本列島の誕生日というわけではないが、そういうことを思わずにはいられない。