退院後初外来 | 医者の不養生

医者の不養生

30代外科医
2020.5大腸がん+肝転移 stage4 FOLFOXIRI+アバスチン
2020.10同時摘出手術 2021.2再発 FOLFIRI+サイラムザ

2020年11月末

 

退院してからは仕事もせずごゆるりと過ごしていた(5月の発覚時からずっと休んでる)

 

 

迎えた術後1ヵ月検診。

 

術直前

CA19-9:80(治療前6000)

CEA:32(治療前2300)

 

だった腫瘍マーカーが

 

なんと!ついに!正常化!

 

CA19-9:24

CEA:4

 

他、肝機能も正常。とてもいい結果だった。

体の中の癌細胞はほとんどいなくなったんだろう。

 

肝臓外科の先生も

「この採血で腫瘍マーカーがまだ高いとがっかりですけど、ほっとしました」

(こちらこそ、真夜中までopeさせてしまいましたんで)

 

術後の抗がん剤だが

大腸がん、肝転移ステージ4の術後は何をしたらいいかはまだはっきりとしたものはないらしい。

(ステージ3は術後抗がん剤が再発率下げるとデータあり)

 

こちらの病院では、まぁ術前8回もやってるし、やらなくてもいいんじゃない?と。

 

自分の病院の腫瘍内科の先生からはUFTという飲み薬の抗がん剤を勧められた。

(小規模だが、ステージ4術後UFTが再発率を下げたというデータがあるらしい)

 

なにもしないのは不安だったので、UFTを飲むことにした。1日2回朝夕。副作用もほぼ感じないレベル。

 

もしかしたら、これでこのまま一気に寛解までもっていけるかもしれない。

 

そんな希望が見えた。

 

――――――――

 

おっす!

まさかの告知から辛い抗がん剤、14時間の壮絶な手術を乗り越えた!術後の経過も良好!

こりゃ奇跡の大復活かもしれない。癌ちゃんお願い、このままじっとしててくれる!?まだ死にたくないの!

果たしてこのまま、楽しいクリスマス、穏やかなお正月、明るい未来を迎えられるのか!?

 待っているのは天国?地獄?

 

次回、「医者の不養生」

第28話

 

「再発!

 

ぜってぇ見てくれよな!