エアーソレノイド | Hiro's Style

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人生楽しんだ者勝ちっす!

NSRの吸気デバイスであるソレノイドバルブ


ソレノイドとは電磁弁の事を言うのだけれどコイツはポペット式なので全開か全閉のどちらかになる。

2個のソレノイドを持つ事で1/2開度を作り出しコントロールしているので

実際には全開−半開−全閉をコントロールする物になります。

もっと言うと十字の上側のエアジェットも機能しているので全開−半開−半々開となり
ソレノイドが2個とも閉じていても十字エアジェットからの供給は止まらないので全閉塞は無く必ずどこかからエアーはニードルに向かって供給されていると考えて良いでしょう。

通常はこの常時ルートはエアークリーナーBOXのサブフィルターから供給されますが
HRCユニットでは大気開放なのでフィルター詰まりの心配はありませんが異物詰まりは注意が必要です。



今わかっているのは停車時はソレノイド両方とも全閉で半々開となり
アイドリングでは両方が開き全開となり
5600rpmでNo.1が閉じて半開となる。

ここから上はアクセル開度や回転数、ギヤポジションに応じて結構アグレッシブに動くらしく
排気デバイスであるRCバルブばかり注目されるNSRには吸気デバイスのエアーソレノイドの存在も注目すべきだと思う。


キャブセッティングの中に吸排気のデバイスの干渉がある事を頭の中に置いておかないと

現れる現象に対して間違ったセッティングをしかねない。

全てを1つずつ調べれば良いのだけれど
時間にも限りがあるので
動かない状態だと何が起こるかを考えてみる。
ノーマルクローズ(電気が通ってない状態は閉)なのでトラブル=開かないという前提で考えていきます。


先ずNo.1とNo.2どちらか、またはどちらもソレノイドが悪くて開かなかったらアイドリング〜5600rpmに支障をきたす事は誰にでも想像できる。

5600rpmから上ではNo.1は閉じるのだけれどNo.2のソレノイドコイルが悪くて開かなかった、または開いていなかったらNo.1が閉じる5600rpmから急に吹けが悪くなる(濃い症状が発生する)事は容易に想像できる。
このパターンNo.1が動く事で5600rpm境に変化がある前提ならNo.1は動いていると言えるのでNo.2だけを疑えばよい。

NSRって結構このあたりの回転数に関する問題が良く書かれていてキャブセッティングで悩みの種になっているようで
このエアーソレノイドの干渉を考えずにキャブセッティングだけに走るのは間違いなので

この辺りをクリアにして進めたいと思います。

キャブレターのエアージェット入口は

ここからエアーを吹き込みメインジェット穴からエアーが出れば貫通しています。

出来ればアクセル開けてニードルを一番上まで動かして吹けばベストです。

ココが通ってない事には話にならないので再確認しておきましたウインク

しかしキャブ組んでる時に気が付きました。
同調が微妙に狂ってる…ガーン

確かに以前慎重に合わせましたが…。

これってズレてくるのかな?

同調を合わせて組み込みましたが、ある程度走ったら再度チェックします。


話は戻りますがソレノイドのチェックポイントは沢山あります。

バルブのチェック
ハーネスの断線チェック
PGMⅢのチェック


ニードルに密接に関係するエアージェットの流量を細かにコントロールするソレノイド。
5600rpmあたりに何か症状が出ればチェック必須ということですね。


勉強出来たので少しだけキャブ組み付け後の確認で走らせましたが5600rpmを意識して色んなパターンでアクセル開け閉めやりましたが

引っ掛かりも無くスムーズそのものですチュー

特に問題もないので次はメインジェットを決めに行こうかなと思います。