タジユキヒロ2nd.CD「ワンサイド・ラヴ(ONE-SIDED LOVE)」について | tajやんの うた紡ぎ~spinning song~

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サラリーマンと二足のわらじのギター弾き タジユキヒロ の日々あれこれとライヴの話を…



2019年1月5日(土)発表の2nd.CD「ワンサイド・ラヴ(ONE-SIDED LOVE)」について。

 前作「ライヴ・アスパラ」では各曲についてのコメントを歌詞カードに入れましたが、今回は本日2018年12月30日のブログに掲載します。というのは、まだ前作をお持ちでない方、まだライヴにお越しになられていない方のなかにも、ブログは読んでくださってる方はおられると思います。なので、曲の話から、より興味を持っていただきたいし、よかったらライヴもご覧いただきたいし、CDも聴いてほしい。
 それに、有名なアーティストさんなら雑誌のインタビューで発売より1ヶ月以上前から作品について語ってるし。
 まず、「ワンサイド・ラヴ」という曲は書いているものの、このCDには入っていません。
 なぜ、このタイトルになったかというと、2018年3月に根津でのライヴを企画してくださったピアノ奏者の三上敦子さんが、案内文のなかで僕の曲(女性目線の一方的な恋の歌が多いこと)について、「ワンサイドラブ」という言葉を使っておられたのがきっかけ。言葉自体を調べると英語ではone-sided loveが正しい。ただ、「ワンサイド・ラヴ」と書いてしまう方がしっくりくる。というか、僕自身が学生の時、当時の洋楽のレコードには変な邦題がついてて、それが言葉として誤りであっても感覚的に馴染んじゃってるんでしょうね。例えば、エアサプライのThe One That You Loveが「シーサイド・ラヴ 」やねんから(強引に例を出たけどw)。
 いずれにせよ、僕の名前はアルファベットではなくカタカナで入れるから、タイトルもカタカナにして、正しい英語をフリガナのように入れることにした。
 本作も、前作同様ギター1本と歌のみです。よく「バンドで録らないの?」と訊かれます。僕もその方が望ましいと思います。でも…、
・バンドで録ったら、活動もバンドでやりたい。
・バンドをやるならギターと曲作りに専念し、誰かにヴォーカルをお願いしたい。
…と思うのです。今の僕にはそれを実現させる時間といろんな意味での余裕がない。
 それと、現状はギター1本と歌で活動してて、もしもCDの音はバンドなのにライヴはひとりだと割と残念でしょ。時折「んなもん、歌にタマシイ込めて演ったらバンド以上のダイナミズムがやな…」という御仁もおられますが、そのダイナミズムを体現できるのはよっぽどの人だと思う。
 自分自身はもともとバンドマンでスタンスはギター弾き。曲を書くときは、バンドのイメージがあって、弾き語りのシンガーソングライターの感覚はない、それが出来上がった結果が曲になっている…と思っています。実際、かつてライヴを観に来られたお客さんに「バンドの音像が聴こえてくるような曲」と言われたことがあるし、前作「ライヴ・アスパラ」では、ご購入いただいた方の中で「カホンの練習に使った」という方もおられた。
 また、コレが礎であって、ライヴに来ていただいた際に、よくお越しいただいているお客さんたちのレスポンスが加わった状態、また(機会は少ないですが)ゲストでリードギターやコーラスが加わった時、きっとその「バンドで録らないの?」への接近を感じてもらえるのでは、と願っております。

 1月には1/5(土)横浜、1/27(日)都内中野区でレコ発を銘打ったライヴを行います。基本、手売りなのでライヴ日は持っていますが(スケジュールは後述)。
 ぜひ、ご来場・お買い求めをよろしくお願いいたします。

「ワンサイド・ラヴ(ONE-SIDED LOVE)」
・価格 1,000円
・収録曲
1.恋のゲームはNo,No,Plan
2.愛の狩人
3.千鳥坂
4.Honey Trapper
5.B面でララバイ
+ボーナストラック2曲

【予告】


<各曲目について>
1.「恋のゲームはNo,No,Plan」
 のっけからサビが登場し、続けてドゥーワップグループの低音のようなものを歌っている。ライヴでは必ず客席から失笑が漏れる(爆)。
 以前、ある知人の行動が行き当たりばったりで何を考えているのかよくわからん…そんな話をしていたら、誰かがが「あの人は基本ノープランですからね~」と言う。で、なぜかその流れでその人の「恋バナ」を勝手に想像して酒の席で盛り上がってたのだけど、よくよく考えるとそういう人、時々ホントにいる。ずいぶん前、某大物女性歌手が再婚した時、馴れ初めの話で「ビビッときた」なんて言っておられたけど、それを真似して言う人が今も少なくない。でも大抵は「そう思ってるのはアンタだけっ。向こうは何も感じてへんから、成り行きにまかせたらアカン!」…そこから歌詞を書き始めた。
 最初に「ドゥーワップグループの低音のような」と書いたけど、一時期Humble Pieの「Smokin'」をよく聴いてて、ハードなロックとゴスペルばりのコーラスに魅かれた。それをひとりでやろうとすること自体がノープランなわけですが、実はライヴでは稀ですが女性コーラスが入ることがあります。

2.「愛の狩人」
 この曲を書いたのは2013年の1月。その直前の正月明け、ご近所で「秘密結社の会」という日本酒呑み会をやっていました。妙な名前ですが、メンバーの中に漫画本の編集をされている人がいて、「仮面ライダー」に登場するショッカーに准えて名付けた、らしい。その余興用に頼まれて「アタシたちの秘密結社」という曲を作った。でも、その呑み会自体がそんなに続かなかった。その詞のなかにあった「きっと明日はあなたに狙いをさだめて」の部分を流用し、新たに書いたのがこの曲。
 巷でちょこちょこいたストーカーしてしまう女性の自分都合を想像して書いてみた歌詞。つながってできたのが「毎日が愛の狩人よ」…ココから「愛の狩人」というタイトルにした。曲調は、ドイツや北欧のハードロックバンドが来日してインストアライヴをアコースティックで演った時をイメージした。個人的には、前作の「恋はハイエナジー」を一歩前に進めたもの、自分がギターソロを弾きたい、あるいは誰かにリードギターで入ってほしい、と思って書いた曲。
 一昨々年くらいのライヴで友人にリードギターを弾いてもらった時、「英語にするとLove hunterですね」と、Whitesnakeからの影響?という指摘をしようとしたけど、実は全く意識してなかった。だったら、もっとブルースロックっぽい曲にしてたと思うし。既に「わたし負けましたわ」という、スライドを使った曲を書いてYouTubeにもアップしています。

3.「千鳥坂」
 近所のある店で呑んでいたら、僕よりも先輩と思われる女性が「アタシたち、呑んだらヘベレケで、帰り道にあの辺りの坂を通るんですけど、昼間と違って千鳥足で早く帰れないから、あの坂を千鳥坂って呼んでるんです」…そんな会話から、「ふらりふらり歩けば足がもつれて、千鳥坂のまだ途中」という一文を書いたトコから展開させて書き上げた。
 行きつけの店で普段は静かに呑んでる、ちょっと気になる男性。ある日、行ったらいつもの席で珍しくクダをまいてる。思わず声をかけて二軒め、その後は…それって単なる逆ナン?ですが、自分なりにきれいに描いてみました。
 幼少の頃から「菊正宗」のCM曲(永六輔・中村八大コンビ)が好きで、明らかに影響を受けている。最後のクドい繰り返しは、演ってるうちになんとなく、Eagles「Take It To The Limit」を思い出していた。
 6曲目にこの曲のライヴ音源をボーナストラックとして入れましたが、お客さんが「内山田洋とクールファイブ」ばりに「ワワワ・ワ〜」と歌う会場もあります。あるいは女性コーラスが入るときもあります。

4.「Honey Trapper」
 音源は前作「ライヴ・アスパラ」録音時のもの。
 何年か前、某代議士さんや何人かの俳優さんが女性にまつわる不祥事で姿を消す前に、必ず挙がったのが「ハニートラップ」説。彼らにそういうことがあったのかどうか、別に僕はその説を肯定も否定もしない。
 ただ、上京してからライヴを月5〜6回やっていて、その終演後にひとりゆっくり呑もうと深夜の街を見ていると、若い女性が初対面の年配の男性に近づいたり2軒に誘おうとしたり…いわゆる「たかり」なのか、ひょっとしてハニートラップなのか、微妙な状況を目の当たりにすることもあった。要はハニートラップそのものは「ゼロではない」ということから、架空の話を作って曲にした。そりゃ、もしもこの曲のような「組織的な任務のハニートラップ」って、あるとしたら、よっぽどですから、もちろん作り話。
 ただ、獲物のオトコに微妙に惚れてしまう、という流れがあってこそ、今回の「ワンサイド・ラヴ」に収めることにした。
 書いた時、斎藤光浩さん(BOW WOW)の過去のソロ作や元ルースターズの花田裕之さんの動画をよく見てて、何かロケンローな曲を書こう、と思ってたら、この曲の歌詞がハマった。

5.「B面でララバイ」
 上京後しばらくしてから出逢った女性歌手ゆみっちさんをテーマにして書いた曲。ライヴもいっぱいご一緒させてもらった。もちろん様々なところで歌われておられる方ですが、かつてテレビ東京で放映されたタツノコプロのアニメ2本でエンディングテーマを歌われていた。つまり、シングルレコードだといずれもB面収録曲。
 自分にとってB面というと…、小中学生の頃、気に入ったレコードをかけてA面はずっと起きてるのだけど、B面の途中で寝てしまい、マニュアルのレコードプレーヤーだと針が戻らないので、最後の曲が終わったら、「プチッ、プチッ、プチッ…」と繰り返し、母や兄に起こされるわけです。ゆったりしたバラードとかブルージーな曲があったりするから、いわば子守歌のようなものでした。
 ゆみっちさんが歌われていた「冒険ハート(番組は「トンデラハウスの大冒険」 ※当時は奥畑由美)」の、夜明けとともに迎える明日への不安と希望からヒントに、世の中にはいいこと楽しいことと辛いこと耐えることが背中合わせ、といったことを盛り込み、そんな日常から帰宅して聴いているレコードのB面で安らぎのなかに入り、明日を迎える…というものにした。なので、レコードのA面とB面は必ずしもA面=ええ面とはしていない。
 最後の手動?フェードアウトは10ccのライヴを参考にした。


~タジユキヒロ ライヴ予定~

【1/5(土)】2nd.CD レコ発ライヴ(横浜)
○場所;横浜アースリーパラダイス
 横浜市中区山下町276  トライアングルビル3F
https://www.facebook.com/motomachi.divine/
○時間;開場 17:00・開演 18:00~
○チャージ; 1,500円+ご飲食代(1F1D以上要オーダー)

【1/9(水)】
場所;BLUES and JAZZ add9th
〒201-0012 東京都狛江市中和泉1-2-6 プラザエクセルB1
http://www2.u-netsurf.ne.jp/~add9th/

Open/Start;19:30/20:00〜
▪️ライヴは投げ銭 テーブルチャージ ¥300+オーダー

【1/12(土)】イルソーレ新年会
○場所;新大阪バール・イル・ソーレ

【1/27(日)】2nd.CD レコ発ライヴ(都内)
○場所;焼酎場ぁ〜 くんちゃん
道順は
https://ameblo.jp/shouchuubar-kunchan/entry-10498412897.html
○時間;開場 19:00・開演 19:30~
○チャージ; 1,000円+お通し500円・ご飲食代
【出演】
タジユキヒロ(vo,g)
coike1/2(アカペラ・デュオ)

みなさまのお越しをお待ちしております。