酒とバラの日々 -145ページ目

たいぞう、渡り鳥に出会う

あれよあれよという間に、明日は下船となりました。

終わりを目前にしてみれば、早いものです。

船は明日の明け方に、ソロモン海を抜けてコラルシー(珊瑚海?)に入るそうです。


最後の日の夕日を拝みに、上司と揃って最上階デッキにあがりました。

『最後ですねー』

なんてしみじみしていたら、真正面から何かが飛んできたよ、???なんだろう?


『うおー!鳥だー!!!』


一匹の白い鳥が、正面からすごい速さで飛んできました。

これだけ何もない太平洋のど真ん中を航海していると、こんな生き物に会えるだけで凄い感動なのです!


鳥に向かって手をぶんぶん振ってみます。

こんな広い海を、この白い鳥は一匹で飛んでいるのかと、激しく驚きました。

何のために、たった一匹で孤独に飛んでいるんだろうなー。


船が珍しいのか、ぐるぐる船を旋回しています。

『おーい、おーい』


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これから長く空を旅するなら、少しぐらいこの船で休んでいけばいいのに・・

と上司と話していたら、本当に鳥が船にとまりました。

船首の1番いいポジションに!

(タイタニックの場所)


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まるで人間の言葉を理解しているかのような行動。

驚きの連続。

うーん不思議。

全ての行動が、私たちを弄んでいるみたい!


1階下のデッキに出ていたおじさんも、興奮ぎみにシャッターをきっています。

私たちと同じように嬉しいのではないかしら?

生き物に出会えたことが。


原点に帰れたような気分になりました。


とてつもない強風の中、抵抗もなく軽々と飛ぶ鳥はかっこよくてナウシカみたいで、しばし見惚れていた次第デス。

それに比べて人間はなんと情けない・・・。海風に飛ばされてしまいそう。


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明日はいよいよ、大陸だね。



たいぞう、キャプテンの部屋に呻る

キャプテンとはつまり、『船長』

船長とは船で1番偉い人。

会社で言うなら、社長、というより会長?かな


そんなキャプテンのお部屋に入る用事がありまして、とあるデッキに行きましたが・・・

大げさに言うなら、

『ギャー!』とか『ヒー』

っていうぐらい、すごい部屋です。ロイヤルスイート以上だよ。

部屋は何個あるんでしょうね、よくわかりません。


それもそのはずで、セレブなお客様をお招きしたりするわけですから。

調度品も品がよく豪華で、あぁ、また知らない世界を見てしまったような気分。


キャプテン専用デッキは船首の最高の場所。

当たり前か、船の総指揮官だものね。


さすがにそのお部屋の写真は撮れませんでした・・・。


こちらには、セレブなお客様が招かれてパーティーなぞするそうです。

うーーん、、唸ってしまいました。

住む世界が違いすぎる・・。スケールが違いすぎる・・。


そんなお部屋を訪問したあとは、人気のないこちら↓の空間で、ホットドックやお好み焼きやらたこ焼きやらをつつく、一般市民の私たち。

勿論全て無料です。


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ここで、夕暮れを見ながらジャンクフードを食べることが、最近習慣づいてきました。

いつも、アイス付き。たっぷりのチョコがけで。


一般庶民には、これで十分すぎるほどに贅沢な暮らしです。



たいぞう、一瞬航海士になる

赤道を抜けて、現在はパプアニューギニアの上あたりを航行中。

ソロモン海に入りました。


仕事のほうはと言うと、内容自体は特に大変ではないのですが、とにかく業務乗船というのは色々気を使って疲れます・・。

フー。

内容は辛くなくても時間は拘束されているし。


ジムやスパに行くときも、なるべく人目につかぬよう、こっそり移動します。

私は最近、ロイヤルスイートのあるデッキを移動階として利用してます。(こっそりと)

ここは、本当にセレブな方々の階で、なんとロイヤルスイートの部屋をまるごとお買い上げしてしまった超常連様もいらっしゃいます。


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ホテルの裏側を見たような気分で、幻滅することもしばしば…。

でもね、やっぱり全てのデッキ、全ての仕事をまわってみると、カッコいい仕事が沢山ありました。

1番惚れ惚れしたのは航海士です。

何度もそのデッキに行ったのですが、そこから見える海の風景が1番すごかった!



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ここで操縦するっていうことは本当にすごいこと。

これだけの巨大船を動かしているのがこの人たちだと思うと、普通に話せているだけでも感動なのでした。

もしも男に生まれていたら、航海士になってみたいな。

広い海原を、全ての大陸を、船を動かして行ってみたいな。

(航海士には女の子も一人いました。女の子というのは失礼にあたるかも。それだけすごい仕事をしているので。)


さすがにそのデッキは写真を撮れる雰囲気ではなかったので、撮りませんでした。

が、航海士の帽子がずらーっと並んでいるのには感動してしまい、仕事しつつ眺めていたら、帽子がボトって私の前に落ちてきたんです。

すかさずキャッチ!

折角キャッチしたのでかぶってみたいなぁと眺めていたら、一等航海士さんに『かぶる?』って聞かれました。

(勿論!もちろん!!)


『かぶっていいんですか!!(感激)』 ニコニコ

そしたら一等航海士さんがかぶせてくれました。

一瞬だけ航海士気分。

感激です!ずっとかぶっていたかったけど、暫く楽しんだので元に戻しておきました。

『あぁ写真撮りたかったなぁ』

とボソって言ったら、『また撮りにくればいいじゃないですか、いつでもどうぞ』ですって。

目がハート!


でもね、その後も何度も訪れた部屋ですが、結局写真は撮りませんでした。

なんだかこの神聖な場所で写真は申し訳ないような気がしまして。


心に焼き付けておこうっと。

ここの人たちは、みんなすごい仕事をしているのに、とっても気さくで1番行きやすい場所だったなぁ。

本当にかっこよかったなぁ、あの人たちの仕事、航海士。

あの帽子をかぶれたことはホント、忘れません。

あの部屋に入れただけで、とても貴重な経験です。

めんどくさいことも沢山あるけれど、やっぱり乗ってよかったと思っています。