クレイマー、クレイマー


を観た。





舞台はニューヨーク・マンハッタン。 仕事熱心の会社員テッド・クレイマーは、家事と育児を妻のジョアンナ・クレイマーに全て押し付けていた。 しかし、ジョアンナは自分が打ち込める何か仕事がしたいと夫に相談を持ちかけるが、テッドはとりあわない。 やがて、ジョアンナはテッドに別れを告げてきた。はじめは冗談だと思っていたテッドだったが、翌日会社から自宅に電話をかけても誰も出ないことから初めて事の重大さに気づく事になる。テッドの生活はその日から一変した。-wiki引用あらすじ








一見ジョアンナが身勝手に思えますが、彼女の気持ちも決して理解できないものではないはず。


私は少しばかり感情移入しすぎたようで、二人が仲直りし、ヨリを戻してめでたしめでたし という終わりをほんの少しだけ期待しましたが、そううまくいくはずもなく


結局のところ この夫婦二人の間に無視出来ない確執があるのは確かで、冷静になればなるほどそれが浮き彫りになってしまうところがなんとも切ないです。





しかしながら、二人の関係がこの先良くなるかも・・・?と思える 希望のある終わり方で、少しだけ気が楽になったきがします。


野暮だとわかっていますが、この物語のその後を知りたい という気持ちにさせてくれる良い映画でした。





おしまい











ベスト・フレンズ・ウェディング


を観た。





料理評論家のジュリアンは、ある日、元ボーイフレンドのマイケルからの電話を受ける。二人は一時期交際し、別れてからも親友として付き合っており、しかも二人とも独身だったら結婚しようと約束していた仲であった。しかしマイケルは今週末に結婚するという。しかも、相手は20歳の女子大生で、父親は富豪だという。未だにマイケルを愛していたという自分の気持ちにやっと気付いたジュリアンは慌て、マイケルの元に飛び、結婚式までの数日間、あの手この手で阻止しようとするが…。-wiki引用あらすじ





最高です。こんなに楽しい映画はなかなかありません。


登場人物たちが誰も彼も個性的で魅力的です。


特にジョージ、ゲイでなくても 彼には惹かれます 間違いなく。





ピュアな人は、ジュリア・ロバーツ演じるジュリアンのえげつない蛆虫っぷりに引いてしまうかもしれませんが、終わりよければ全てよし、細かい過程は気にしない気にしない。





レストランでI say a little prayer for youを皆で歌うシーンは身も心も躍る気持ちで、ああ!映画って楽しい!と心の底から思いました。





本作品は女性も男性も楽しめる素晴らしい作品で、楽しい映画が観たい!って人にはオススメです。





ラブコメって面白いですね、私の中で新しいなにかが開けた気がします。





おしまい


















エルム街の悪夢




を観た




 




リメイクではなく、オリジナルの方を観ました。で、あまり楽しめませんでした。




 




名作と言われている本作品ですが、正直荒削りな印象です。心が躍るような所はありませんでした。




 




名作って意味を調べたんですが、「すぐれた作品。名高い作品」と書いてありました。




確かに名前は広く知られているので名作です。が、優れているかどうかは知りません。




他にも名作と言われている「ティファニーで朝食を」を観たときも、正直楽しめなかったし、極端なところ駄作だと感じてしまったので、必ずしも面白いわけではないようです。




 




この「エルム街の悪夢」については、他の人の評価がどうしても気になって、映画のレビューサイトなんかを観て回ったんですが、だいたい好評価でした。




ですが、そこが少し納得いかないんですよね。




例えば 昔観た映画ですごく面白く感じて、その時の衝撃や感動が未だに消えずにずっとその作品を良作だと思ったままである とかならわかるんです。




今、冷静にそういった映画を見直して、荒削りな点や矛盾点を見つけたとしても気持ちは変わらずにその映画が好きである というのは私もよくありますから。




ですが、そういったいわゆる「思い入れ」なるものがないにも関わらずにこの映画が好きだ って人がいたら、どうして好きなのか意見を聞きたいです。




その人の感性を否定するとかではなく、純粋に知りたいのです。




 




おしまい




 




 








エスター






を観た。






 






この映画はオチが全て というような映画です。この日記にはそのオチを書いています。まだ観ていない人は、絶対にこの日記を見ないでください。






 






かつて3人目の子供を流産したケイト・コールマンとその夫のジョン。彼らはその苦しみを癒すため、孤児院からエスターという9歳の少女を養子として引き取る。少々変わってはいるが年齢の割にしっかり者であり、すぐに手話を覚えて難聴を患う義妹のマックスとも仲良くなるエスター。だが、やがて彼女は恐ろしい本性を見せ始める。-wiki引用あらすじ






 






本作品はホラー映画としては少し残念である。






その理由は、後ろを振り向いたらそこにいて「うわぁっ!」ってやつを多用しているからだ。






これは「怖い」とは違う、驚いただけだ。何度もこれをやられると疲れてしまい、興も冷めがちである。






 






 






この映画は序盤、中盤にエスターの異常性を観客に教えてくれる。 






そしてその異常性に気づく妻と、その妻の言葉には耳を貸さない鈍感な夫というありがちな構図が成り立つ。






こういうやり方をすると、いわゆる「オチ」が必要になってくる。






 






この映画はそのオチが非常に新鮮で驚かされた。






 






ネタバレ注意!!!






 






そのオチとは、エスターは実は子供でなく33歳の大人の女性で、ホルモンの異常で体が子供のまま成長しない病気だという。 彼女の頭の良さにも納得がいく。 






 






色々な家を転々としては、そこの主人に言い寄り、相手にされなかったら一家を惨殺するという真正の困ったチャン。






 






ではあるが、病気のせいで今まで人並みの恋愛をできないことから、このような人間性になってしまったのかもと考えると少し気の毒ではある。






 






最終的には子供たちを守るために母親が奮起し、見事エスターを退治(殺す)ことに成功。






 






エスターが実は大人だったというオチは、全く想像してなく、純粋に驚かされた。






それに、このオチにしなければ 最終的にエスターを殺すという結末にはできないだろうから、製作側にも良い設定なのではなかろうか。






エスター役の子の、今後の仕事に「エスター」が付きまとわないことを祈る。






 






 








グラン・トリノ




を観た。











監督・主演はクリント・イーストウッド











素晴らしい映画だった。





クリント・イーストウッドがかっこよすぎて




「ウォルター少年と、夏の休日」や本作「グラン・トリノ」など、こういう映画を観るたびに、少しだけ年を取るのが楽しみになる。





かっこいい中年、爺さんになりたいものだ。











本作のタイトルにもなっているフォードのグラントリノという車は、聞くところによるとかなりマイナーな車らしい。











数も少ないらしく、現実に手に入れるのは相当難しいだろう。






クリント・イーストウッド演じる、主人公のウォルトは絵に描いたような頑固じじいで、愛想なんてものはまったくなく、常に悪態をついているような人物だ。





「ジャップ、イエロー、クロ、イタ公」など、人種差別発言もなんのその





だが観ていても決して不愉快にはならない。散髪屋の主人との掛け合いなんて最高のシーンである。





そしてラストシーンは、時代の移り変わりを感じさせる終わりだった。





本当に考えがいのある、傑作映画であった。





お年寄りは、いままで年を取るまでに学んできた色んな事を若い人に教えたいのだ





という言葉を昔どこかで聞いた事があるが、そんな映画である。





おしまい。