耳鳴り | ◇相談できる店◇  漢方草庵 泰山堂@川崎駅前

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耳鳴りは、命にかかわるような病気ではありませんが、
気になりだすと余計気になって
日常生活に支障をきたすことさえある
やっかいな病気です。


現在、日本では、600万人以上の人が耳鳴り悩まされてると言われ、
西洋医学では、これといった特効薬がないのが現状です。


年齢的には、35歳くらいから増加し、
65~74歳頃がピークと言われます。





●耳の構造


耳鳴りのお話しをする前に、
耳の構造をかるくご説明します。


耳は、耳たぶに覆われた入口からから奥に向かって
外耳、中耳、内耳と大きく3つの部分に分けられます。


外耳と中耳は、主に音を伝える部分なので「伝音系」とも呼ばれます。

一方、内耳は、音を感じる部分なので、「感音系」とも呼ばれます。

内耳にある三半規管と前庭が平衡感覚と司り、
蝸牛管が聴覚を司ります。


耳鳴りは、主に蝸牛の障害が原因で発生します。




音の振動は、外耳にある外耳道を伝わって鼓膜を振動させます。

鼓膜の振動は、中耳の耳小骨を経て、内耳に伝えられます。


内耳に伝わった振動は、内耳内にある有毛細胞によって、
電気信号に変換されて脳に伝えられ
「音」として認識されるしくみになっています。


●耳鳴りのメカニズム


内耳の蝸牛の中には、
約2万個の有毛細胞が入口から奥までびっしりつまっています。


これらの有毛細胞はリンパ液の中にあって、
ちょうど海の中の海草のように
潤いながら立っています。


海水がなくなると海草が枯れてしまうのと同じように

リンパ液が減ると、有毛細胞も倒れたり、壊れたりしてしまいます。

これが耳鳴りや難聴を引き起こします。




●耳鳴りの原因


一番多いのは、加齢によるものですが、
それ以外にも様々なことが、耳鳴りの引き金になります。


・外因性: 騒音(大音量でイヤフォンを使用している場合や、大きな音が四六時中響いている工事現場などもこれに含まれます)


・内因性: 中耳炎、鼻炎、蓄膿症など


・全身疾患: 高血圧、糖尿病、鬱病など


・非病気性耳鳴り: ストレス、睡眠不足、過労など



この他、気圧の急激な変化、頭部の外傷などもあります。


また、睡眠薬や抗鬱剤、抗生物質、抗がん剤などが
耳鳴りの原因になることもあります。


●治りやすい耳鳴りと治りにくい耳鳴り


中耳炎や鼓膜の損傷など、
外耳から中耳にかけての損傷が原因の耳鳴りは
早期に対応すれば
一般的に治りやすいと言われています。


一方、加齢とともに徐々に悪化した耳鳴りや
薬物や長期間騒音がひどい環境で過ごしてきたことによる耳鳴りは
内耳に損傷がある可能性が高く
一般的に治りにくいと言われています。

勿論、あくまでも一般論ですが。



自分の耳鳴りが外耳や中耳の損傷によるものか、
内耳の損傷によるものかは、
聴力図(オージオグラム)でだいたいわかります。




●漢方薬による耳鳴りの治療


中医学では、耳鳴りの原因や体質により
漢方薬を選んでいきます。




1.外部の邪気の侵入によるもの


風邪や中耳炎などが引き金になり
比較的短期の耳鳴りです。

症状としては、突発的な耳鳴りで、
発熱や鼻水、咳、頭痛など
風邪に似た症状を伴うことが多いです。
「耳がふさがっている」ような感じがすることもあります。


このタイプの耳鳴りの音は
「風が吹くような音」が典型的です。

外耳や中耳が損傷されている可能性が高い耳鳴りです。


このタイプは、外部の邪気を身体から取り除く漢方薬を使います。






2.老化によるもの


耳鳴りの代表的なタイプです。

漢方的に言うと「腎」という生命力、生殖力が
低下した状態にあります。


低音の耳なりで聴力低下を伴う場合が多いです。

のぼせや口の乾燥、
腰のだるさやなどを伴うことが多いですが、
そうでないこともあります。


このタイプは、「腎」の力を補う漢方薬を使います。







3.痰湿タイプ


湿邪といって、身体に不要な水分が停滞している状態です。


わかりやすく言い換えるならばメタボタイプです。

脂っこいものや甘い物が好きな人
お酒をたくさん飲む人によく見られます。

中性脂肪の値が高い方にも多く見られます。

中医学では、このような体質を痰湿と呼び、
不要な水分が体内に停滞している状態と考えます。


比較的治りやすいですが、
生活習慣の改善が不可欠です。


症状としては、
耳鳴りの音が強いことが特徴で、
耳が詰まるような感じや頭重感、眩暈を伴うことが多いです。


このタイプの場合、
漢方では、湿邪を取り除く薬を使います。








の他、ストレスによる耳鳴りや胃腸虚弱からくる耳鳴り
精神不安をきっかけに発症する耳鳴り・・・・

など、いろいろなタイプがありますが

漢方では、そういった原因や体質に合わせて薬を選んでいきます。



●日常生活のポイント


漢方薬だけでなく、日常生活を改善していくことも大切です。

1.疲れをためない

2.耳鳴りに意識を集中させてない

3.たばこやお酒を控える

4.川のせせらぎや波の音に耳をすます。(そのようなCDでも効果的)

5.明るい気持で、規則正しい生活


一度壊れてしまった有毛細胞は元には戻りませんが、
自分の体質に合った漢方薬を服用し、
日常生活を改善することで、

短期的な耳鳴りであれば、ほとんど感じなくできる場合もありますし、

また、老化に伴う長期的な耳鳴りの場合も、
完治は難しいですが、
悪化を防ぎ、耳鳴りの感じ方を軽減することは可能です。