浴衣について | 大羊居ブログ なんでもあり、きまりもある
こんにちは、シーラです。

梅雨真っ只中、毎日、蒸しますね(^_^;)

会社の書庫で「北村哲郎染織シリーズ 日本服飾小辞典(源流社 )」という本を見つけました。
少し古い本なのですが、着物のことを中心に、日本の服飾文化の色々について書かれています。
例えば、雨コート、色直し、下駄、更衣、小紋、手拭い、ネクタイ、パラソルなどなど、内容が多岐に渡っていて、非常に面白いなと思いました。



その中から、これから夏ですので、浴衣について書かれていたことを、ご紹介したいと思います。

●浴衣は、元々は湯帷子(ゆかたびら)の略で、湯あみの時や、湯上りに体を拭いて汗取りに着ていたもので、室町時代末頃には「身拭い」とも呼ばれていたそうです。
(これは字からも想像できますね(^ ^))
●帷子は上級者のものでしたが、江戸時代には庶民にも普及して、湯上りに着るものとしてだけでなく、木綿の単衣として家での普段着、時には雨具としても利用されるようになったということです。
(雨具としても着られていたのは知らなかったです。)
●そうした、2パターンの用途を袂の形で、区別していたようで、湯上りに着るものは袂を縫わず広袖に、単衣として着るものは普通の袂に、ただし袖に丸みをつけず角袖にしていたようです。
(確かに今でも角袖ですね(@_@))
●そうして普段着としても着られていた浴衣ですが、あくまで家着であり、外出にも着られるようになったのは明治中期以降のことらしいです。
外着として着られるようになってからは、変わった生地を使ってオシャレを楽しむという要素ができ、花柳界では、明治中期から大正初め頃には、縮緬を使った浴衣が大流行したそうです。
(縮緬の浴衣があったんですね(@_@))

とても身近な浴衣ですが、知らないことがこんなにあったとは !
そして、湯上りに着られていたものが、夏のオシャレ着に発展して、現在でも着られているというのは面白いですね(^ ^)
女性は、なんでもオシャレにしてしまうんですね~