葉狩り。 | 長楽未央「楽しみの盆栽」

葉狩り。

6月に入り、

2024年も折り返しに近づいてきましたね。

 

植替えを終え、

芽摘みに葉透かし、葉切りと一向に余裕が出来ません。

 

それどころか次から次えと作業に追われる日々です。

 

 

 

 

この前まで咲いていた花です。

深山海棠の花です。

 

可憐で愛らしい花ですが、

虫にも好まれるので沢山集まって来ます。

 

 

 

 

 

色付いた実が鳥に食された寒ぐみです。

作乗りが良く、葉が茂ってきました。

 

小枝を増やすべく、

芽摘みと同時に葉狩りを行います。

 

基本的に雑木は葉狩りが出来ます。

 

ですが、

葉狩りを行うと芽の強弱がついて葉が揃いにくい樹種や

後々の管理が大変な樹種などもあり、

葉狩りをおすすめしない事があります。

 

それと葉狩りの負担に耐えうる状態であるかも重要です。

 

 

 

 

 

葉狩り後。

 

寒ぐみは比較的葉狩りを行いやすい樹種になります。

 

ですが、

樹種的に行いやすいとしても

作乗りの状態や樹形によっても注意点があります。

 

 

 

 

 

 

当然作乗りが悪く元気がない木であれば、

行わない方がいいですし、

懸崖樹形の様な背の部分(緑丸)は灼けやすいので

葉狩りを行った後は、

葉が吹き揃うまで寒冷紗の様な物で

直射日光が当たらない様に保護する方が良いです。

 

 

 

 

 

葉狩りは色んな樹種で

何気に行っている作業ですがリスクを伴います。

 

植物として通常であれば葉落ちの時期まで付けている葉を

強制的に落とすわけですから

作落ちの原因にもなりえますし

芽が吹かなかったり、

幹が灼けるなどのトラブルにも見舞われる事があります。

 

ですが、

葉狩りの回数分だけ小枝が出来る利点があります。

 

その利点とリスクを鑑みて判断する事が重要です。