小品真柏の姿整。(反転) | 長楽未央「楽しみの盆栽」

小品真柏の姿整。(反転)

10月も半分が終わりましたね。

 

気温も下がり、秋を感じます。

 

 

お客様が20年程所有されている小品の真柏です。

20年間で針金は殆どかけてこなかったようです。

 

年数が経っている分、太っているのですが、

枝の矯正などはされていなかったので

枝付きの角度が悪かったり、

同じ処から複数出た枝などの不要枝が多々あります。

 

長年培養されてきたのですが、

樹形や枝付きなど計画的に木作りがされていなかったのが

残念ですね。

 

心当たりがある方も多いと思いますが

とりあえずこうしとこうという考えで

木作りをすると後に後悔する事が多くなり、

何かと妥協しないと行けない木になってしまいます。

 

木作りは明確な計画が大事です。

 

 

今回は本格的に枝を剪定して、

針金で姿整することになりました。

 

 

 

 

植え付け角度や枝付きから、

こちらが正面のようです。

 

幹が捻転しているのですが、

植え付け角度や幹模様で

捻転している良さが引き立っていません。

 

 

 

 

裏側。

 

裏側なので後ろ枝が正面に出ています。

 

 

 

姿整するに至ってお客様の要望で

左流れの樹形にしてほしいとの事でした。

 

 

まず、樹形を定めなければなりません。

 

 

 

 

 

正面から見た利き枝(右一の枝)なのですが、

 

枝元が太くて曲がりません。

 

といって切ってしまうと樹形的な張り出しがなくなるので

構えが悪くなってしまいます。

 

 

 

 

ですので、

正面の裏表を反対にして

利き枝の角度が良くなるまで木を傾ける事にしました。

 

 

 

 

 

傾けて後ろ枝などの不要枝を幹元から切りました。

 

後は枝先などの不要枝を切って針金で姿整していきます。

 

 

 

 

 

続きは次回に。