三陸〜庄内旅行記 4 | 武蔵野台地調査隊

武蔵野台地調査隊

武蔵野台地の湧水と北アルプス中心の登山日記です

最終回を中々書き上げられませんでした。

怠け者でがんす。

3日目も鳥海山、遊佐、酒田、鶴岡と庄内地方を堪能しました。酒田は自身初の郷帰りとなった訳ですが、祖父が住んでいたのは戦前のこと。後日、老母に確かめたところ、戦後祖父母と何度か酒田には帰郷したと。広島からだとかなりの長旅だったろうなぁ。でも案外楽しい旅かもしれない。

鶴岡の歴史は楽しく興味が深まりました。念願の周平さんの記念館にも行けたし。今年はもう20冊も読んでしまいましたよ。まだまだたくさんあります。



さて、湯野浜温泉は鶴岡市の日本海沿いにあり、亀やホテルは老舗旅館で、上皇、皇太后両陛下ご夫妻もかつてご宿泊されたそうでびっくり。


意外と最近ですかね?


これはまた、日本海に沈む夕陽でがんすよ。

夕陽を観ながらの夕食です。


一つ一つが丁寧でした。

お世話をしてくれた中居さんは、どっぷり庄内弁で、言葉の語尾には のぅ がよくつきます。

がんす、は映画の海坂藩の人が使ってました。



魚はもちろんのこと


山形牛も堪能


絵画のような夕陽でした。



翌朝の朝食です。芸術的。


翌朝、旅館を出て加茂水族館に向かいましたが、途中で振り返ると日本海越しに鳥海山が見えました。



この水族館はかなり有名で、この日は祝日故に沢山の子供達が訪れてましたから、長蛇の列。



このような水槽がたくさんありました。

オットセイの餌付けもやってました


最後の立ち寄り先は、羽黒山です。

出羽三山はこの羽黒山と月山、湯殿山のことで、羽黒山には三神合祭殿があります。歩くと約1時間。

山道には高野山や永平寺のように、ぶっとい杉並木があります。


杉並木に聳える五重の塔


羽黒山といえばこの五重の塔です。国宝に指定されていて、三間五層柿葺素木造(さんげんごそう こけらぶきしらきづくり)。平将門が創建で今の塔は600年前室町時代に再建されたものです。徒歩10分ほどですが、基本登り坂です。

震災では揺れたでしょうねー

中には入れませんでしたが、スカイツリーにも応用された心柱がやはりあるそうです。心柱とは、塔内部の中央に通してある太い柱の事で、塔本体と心柱は接しておらず、地震時には揺れ方が違う両者で揺れを打ち消し合う巧みな構造です。

 実は、改修工事の合間にGW中は足場を解体してくれたそうで、ありがたいですね。こんなに素晴らしい観覧ができました。残念ながら、羽黒山の頂上まで登る時間はありませんでした。新幹線の時間に間に合うように新庄まで走って、レンタカー返さんとならんかたぁ。



樹齢10000年の爺杉です。国の天然記念物だと。


羽黒山を去り、新庄駅に向かいました。

レンタカーを返却して新幹線つばさで帰宅です。

鶴岡は鳥海山と月山の両者が望めるとても贅沢な土地だったんですね。両方とも綺麗だし、藤沢周平さんの映画のカットでもたびたび使われていましたよね。自分の先祖もこの景色を見ていたのだと思うと感慨深いものがあります。

月山に見送られながら庄内を去り、新庄より帰宅しました。

今回の旅は期待以上に良い旅となりました。

庄内地方にはまた行きたいところです。

見どころはまだまだあります。