今年の山行は本来なら昨年途中撤退した黒部五郎にリベンジしたいところですが、伊藤新道再建のクラウドファンディングに応募した特典の宿泊券が今年まで有効のため、三俣山荘となりました。
隣なんだから五郎さんにも寄れるのでは?と言われそうですが、体力とか実力を総合的に考えて、黒部五郎は、また来年だなぁと。
ここは登山道の分岐点
雲の平、黒部五郎への巻道、さらには今年からは湯股温泉にも行けるようになりました。
12:20到着。今日は鏡平から6.5時間とやや長めでしたね。クタクタ。
山荘と鷲羽岳はすぐ近い
雲がなければ槍が見える寝床にしてくれました
隣は空席。
反対側には、雲の平から来たご夫妻でした。
このご夫妻は薬師岳にも登ってきたとのことで、かなりの健脚とお見受けしました。到着後、鷲羽にも行かれました。われらは5年前に登ったし、この先を思い始めから計画外です。笑
お待ちかねのケーキセット。これを計画していました。街中の喫茶店と遜色ないどころか、ケーキはとても美味だし、コーヒーはサイフォンで淹れるので極上です。三俣山荘のフーズは何かと有名ですよね。今日の疲れが、いや日頃の仕事の疲れが一気に癒やされます。このほか、ミートソースパスタも食しましたのですが、撮影忘れ 泣
食後の散歩です。晴れてきましたね。
ラッキー。鷲羽岳がとても綺麗です。
汗を流しにテン場の水場へ
この歴史ありそうな小屋は昔の三俣蓮華小屋かな?
写真集で見たのとはちと違う形だ。
水場に5人家族も水浴びしに来ました。全員が洗髪からタオルやTシャツなどを洗濯していきましたので、長い長い。
私は水筒を持っていたので、水汲みに来たと決めつけられて、父親から私達は時間掛かるので先にどーぞと言われ水だけ汲ませてもらいました。マイペースな人々だわ。テント泊の兄さんも待機してましたが、待ちくたびれて沢の水で汗を流し始めました。仕舞いには子供が、待ってる人がいるからお母さん早くしようよと。やれやれ。それでもここまでよく来ましたよね。帰途もどうかご安全に。
シナノオキドリ
ミヤマアキノキリンソウ
ハクサンボウフウ
ウサギ菊
さてさて、三俣山荘の夕食は5年振りの鹿肉のジビエシチューです。
とても美味しい。最後にはご飯を投入して皿についたシチューを絡めとりました。
もちろん缶ビールも忘れずにいただきました。
夕食時には食堂のまどからとても綺麗な夕焼けが。
明日はいいことありそう。台風が近づいているのに、お天気になると笑いながら話していました。
三俣食堂にレトロな雰囲気を醸し出すランプ風の照明。
夕食後は、またもや水場の家族が談話コーナーでゲームやって消灯まで大騒ぎしてました。外はかなりの風がビュービューで時々雨も強く屋根に打ち付ける音もします。この家族の騒音を聴きながら、隣のご夫妻と明日の天候を心配して情報交換をしました。ご夫妻は明日黒部五郎小舎泊で、明後日に太郎小屋泊し折立へと下山されるそうです。ダイヤモンドコースをこの周りだとキツそうですが、やはり健脚ですなぁ。この時点で台風がどうなるかわからなかったので、五郎小舎で相談してみるとのこと。我々も同じく双六小屋で相談やなぁと話していました。
我々の部屋はフロントの真横なので、受けつけに来る相談も聴こえてかなり面白かったです。フロントの隣には談話コーナーです。
すると、受け付けにテント泊の人が来て、明日は雨か?尋ねにきました。なんと、雨具を持っていないのでビニールでもないか?との相談。こんな奥地まで雨具なしとは謎です。忘れたのかも。朝方は10℃位なので心配になります。結局、早朝に出発し新穂高温泉に下山すると言ってました。
この夜には風雨が強くなって時折叩きつけるような雨が降りましたので心配でしたが、結果を言えば、翌日はさほど降らずむしろ晴れ間がありましたし、翌々日も雨は降ったが風は並でまぁ皆さん大丈夫だったかと。
9時に消灯で一旦寝ましたが、2時ごろ目が覚めました。ネットの情報もないので今回初持参した小型ラジオで台風のニュースをなんとか聞きました。台風は最初の予報よりだいぶ西に逸れたようです。まさかラジオがこれほど貴重だとは。NHKも災害時は停電もあるのでラジオでしっかりニュース流してくれていました。助かります。
つづく