上半期に実施させていただいた育児に関するアンケートの中で、食事についての困りごとが多くあったので、今回は離乳食について取り上げたいと思いますニコニコひらめき電球

 

そもそも離乳食はいつごろから始めたらいいのでしょうか。

「授乳・離乳の支援ガイド」では、開始時期として生後5-6ヶ月ごろを推奨しています。

母乳や育児用ミルクなどの乳汁は水分が約88%を占めており、それらで育った児は成長に伴いエネルギーや栄養素が次第に不足していきます。ちょうどその時期が5-6ヶ月にあたるため、この時期から離乳食をはじめることがすすめられています。

 

離乳の進め方については厚生労働省よりガイドラインがでているので、そちらを参考にすると分かりやすいかと思います。

 

離乳食を開始するにあたって心配になるのがアレルギーだと思います。

食物アレルギー予防のために離乳食開始時期や食物アレルギーの原因食物となりやすい食物(鶏卵など)の摂取開始時期を遅らせることは推奨されておらず、やはり5-6ヶ月ごろから開始することが望ましいとされています。

また、アレルギーの有無を離乳食をはじめる前に知りたいと考える親御さんもいらっしゃると思いますが、乳児における未摂取品のスクリーニング検査は陽性でも食物アレルギーの診断とはならないとされています。

しかし、アレルギーの疑いのある食物をご家族の判断で進めていくことは重篤なアレルギー症状発症のリスクなど危険が伴うため控え、陽性の場合には医療機関で経口負荷試験などを行い確定診断を得るようにしましょう。

確定診断を得ることで不必要な除去を減らすことが出来ます。離乳食期はさまざまな味を体験することにより、味覚の幅を広げる時期でもあります。本来食べられるものを除去してしまうのはもったいないですので、確定診断を得て不必要な食物除去を減らしましょう。

 

お子さまの食欲、摂食行動、成長・発達パターンなど、それぞれ個性があるのですべてのお子様が同じ方法で離乳食を進めていくことはできません。お子様にあった方法で進めていければと思います。

当院ではアレルギー専門医による外来を設けています。また、管理栄養士による栄養指導もご希望であれば調整することも可能です。お子様の離乳食を進める際に心配なことなどありましたら、ぜひ当院にご相談くださいニコニコキラキラ