こんにちは!外来看護師のTです照れ

夜間「子どもが熱をだしているので受診した方が良いか?」と相談のお電話を頂くことが多くあります。急にお子様が熱を出すとなると、このまま様子をみていいのか心配になってしまいますよね。

 

発熱は多くの場合、からだがウイルスや細菌と戦うために生じる免疫反応です。熱の高さが必ずしも病気の重さに関係するわけではありません。そのため熱が高いことだけに捉われず、お子様の全身の様子をみることが大切です。夜間に受診・相談した方が良い場合と、翌日の受診を考慮しても良い場合を以下にまとめてみました。

◆夜間に受診・相談をした方が良い場合

発熱に加えて

 ・ぐずって眠れない

 ・呼吸が早くて苦しそう

 ・頭を痛がっている

 ・繰り返し嘔吐している

 ・顔色が悪い

◆翌日の受診を考慮しても良い場合

 発熱はしていても下記のとき

  ・機嫌よく遊べる元気がある

  ・水分が取れている

  ・眠れている

 

翌日の受診にして大丈夫か不安を感じることもあるかと思いますが、夜間に休息を取る事も回復の手助けになります。もしも受診するべきか判断に迷うことがあれば、その際もご相談ください。また、太陽こども病院では夜間救急を受け付けていますが、夜間は詳しい検査ができないため、場合によっては詳しい検査のできる病院をご紹介させていただく場合もありますのでご了承ください。

 

また解熱剤を処方されることが多いかと思いますが、どのような時に使用したらいいかもよく相談を受けます。最初にお伝えしたように、熱はからだの免疫反応です。そのためお子様に活気がある場合は、熱が高くても必ずしも解熱剤を使用する必要はありません。使用した方が良い時は下記の場合があげられます。

◆解熱剤を使用した方が良い場合

 ・ぐったりしている

 ・高熱が続いている

 

解熱剤を使用することで楽になりますので、そのタイミングで休息を取ったり、水分や食事を促すなど工夫して使用してみてください。また、反対に手足が冷えていたり、悪寒が見られているときは解熱剤を使用しない方が良いです。体が免疫反応として設定した温度まで体温を上昇させようとしている段階であり、解熱剤は設定温度を下げる効果はないので、設定まで体温を上げようと逆に体力を消耗させてしまう可能性があります。手足が温かく悪寒のない場合は設定温度まで体温が上がったということなので解熱剤を使用しても構いません。

解熱剤は坐薬、内服薬としてシロップ、粉薬、錠剤があります。どれも効果に違いはありません。お子様とご家族にとって扱いやすいものがあれば診察時に教えてください。ぐったりしていて薬を上手く飲めない場合には坐薬が使いやすいかと思います。坐薬の使い方については過去のブログで動画をあげていますので参考にしてみてください。

 

季節はすっかり秋ですね。芋、栗、かぼちゃと美味しいものばかりで困ってしまいます…。ただ季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもありますので、免疫力を高めるための必要な栄養とポジティブに考えて美味しいものもたくさん食べてくださいね♡