さぬき市志度、志度寺近くの路地の一角、石とコンクリートで囲われた2m×3m程の小さなスペースの中に、古い五輪塔数基、石に掘られたお不動様、五角柱の地神さまが祀られています。
ここが城跡と言われても正直ピンときませんが、1450年代後半、安富氏が築いた雨瀧城の支城としてこの地に志度城が築かれました。
この城は、主に情報収集、警備、統治を役割とし、交戦目的に築かれた城とは異なり、館(やかた)と言うたたずまいだった模様です。ただ、城の北と西には濠があったそうです。
その後紆余曲折があり、城主(多田和泉守)の一族がこの地で村の政治を取り仕切っており、その屋敷内に祀られていたものが先に記した不動尊などです。
屋敷内に屋敷神として祀られていた五輪塔、不動尊、地神さん整理し、今この形になっております。
素朴なお顔で怖さはありません。
近在で採石された凝灰岩でつくられた五輪塔
かなり風化が進んでいます。
素焼きと思われる大振りの花立です。
左右一対供えられています。
此方も素焼きの線香立てでしょうか。不思議な形をしております。
この建物は城跡のすぐ横に建っています。
木造二階建、今は塀に色とりどりの植物が絡まっていますが、ここはかつての志度村役場の様です。