日内山霊芝寺
さぬき市志度末の真言宗のお寺です。霊芝寺には山頂近くに奥の院があり、本堂と奥の院をつなぐ旧参道に件の魔伏岩なるものがあります。
岡村信男著「志度のいしぶみ」によると、奥の院は、弘法大師修行の古跡といわれ、昔から大師の徳を慕ってお籠りする人が絶えなかったそうです。ただ、参道は谷間沿いの曲がりくねった道で、時折魔物が現れ、行く手を遮られました。このため奥の院の坊様が、光明真言を唱えてお大師様にお願いをしたところ、夢に現れたお大師様が、一夜のうちに参道わきの岩に梵字で大日如来を表す「阿」の一字を彫りつけられたそうです。その後は魔物も出なくなり、再び参拝者で賑わうようになったということです。
日内山霊芝寺の山門
門内の山桜
枝先には花芽が目立つようになって来ました。
新参道(車で上がれます)脇の南天の実
新参道の途中から右に折れ、狭い旧参道に入ります。
ゼイゼイしながら山道を登り、少し開けたなと思ったそこにその岩はありました。
これが魔伏岩
魔伏岩に刻まれた「阿」の梵字です。
此処まで昇ってきましたので奥の院の上にある求聞持堂までまいりました。
堂の前で、陽を浴びて明るく輝く蝋梅がきれいでしたよ。