おやじの宿(たいや旅館)では、台所を含む建屋を新しくしようと考えています。この建屋は「中の二階」と呼ばれており、おやじの祖母が昭和の初めころ建てたものです。なぜ「中の二階」なのかと言うと、この建屋より表通り側に二階建ての客間があり、裏側にも二階建ての客間があったからです。
一階は食器庫と配膳棚、最近は台所として使っていました。80年余りの歳月による経時劣化が目立ち始めたこともあり、今回の話になった訳です。そこで、長期に渡りおやじ達を支えてくれた古い建屋の記録を残そうと、内観、外観の写真を撮ることにしました。
中の二階
松の木の向こう側が、その建屋です。
中の二階の前庭に植えられた黒松
ひょろっと背の高い松です。今回の工事で、移植される予定です。
客間
襖で仕切り、手前の部屋と奥の部屋、ふた部屋として使用していました。襖に鍵などありませんし、欄間も素通しです。昔はお客もおおらかだったのでしょう。今ではちょっと考えられないでしょう。
台所
奥が食器庫、手前は台所です。現在、お客様に食事をお出ししていませんので、おやじの家族の炊事場になっています。食器棚などはほぼ片付けましたので、仮設の台所が出来るまであと少しの命です。
食器庫
ここの片づけが結構大変でした。使わなくなって長年経過した食器が埃にまみれておりました。未だ少し残っていますが、二三日内には何とか片付くでしょう。
たいや旅館のご案内