昭和11年の台北市街の地図です。

1番上中央に新公園とあるのは、現在の二二八和平公園です。
この新公園から真っ直ぐ続く栄町通りは
名前の通り、台北市内で1番栄えたストリートです。
この栄町通りの両脇には、たくさんの会社や商店が
軒並み連なっています。

手書きなので見にくいですが、
栄町通りと京町通りの交差点には、
台北で唯一だった菊元百貨店があります。
この菊元百貨店は、台湾で初めてエレベーターが
設置されていたそうです。

エレベーターが珍しくて、わざわざエレベーターに乗りに菊元百貨店に行ったと言うのを湾生の方に聞いた事があります。

父が通っていた台北建成小学校の同窓会組織で知り合った男性は、この菊元百貨店の創業者のお孫さんとお聞きして、とても驚きました。


栄町通りと本町通りの交差点の左側に、
辻利茶舗があります。
今は京都の祇園に本店があり、
美味しい宇治茶、抹茶、お菓子などが有名店ですよね。




台湾に辻利茶舗があったと言うのは聞いていましたが、ネットで調べてみるとこう言う事でした。


辻利茶舗は、1860年に京都の宇治にて創業。




明治32年に3代目店主が台湾に渡り、台北のメインストリートに店舗を構えました。


台湾に進出し、成功していたのですね。



終戦後、日本に引き揚げ、

京都の祇園に店舗を構えました。


せっかく台湾で繁盛していたのに

引き揚げてからは、ゼロからのスタート。

ご苦労された事と思います。


※ 写真などはネットからお借りしました。




地図をよく見ると、

明治製菓や森永製菓もあります。


とても歴史のある有名な製菓会社も台湾に

進出していたのですね。 



本当に台北市内のこの中心地にはいろいろな店舗が

軒並みあり、

当時はさぞかし賑わっていたんだろうなと

想像しています。



もう一枚、綺麗に印刷されたものがありますので、

ご覧ください。