トラベル特集ーー嘉義特集(上)「故宮南院」が開幕  「アジア芸術」がテーマ | 台湾観光のブログ

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「故宮南院」が開幕
「アジア芸術」がテーマ

文/編集部 写真/視野創異行銷‧故宮南院


2016年初頭を飾る一大イベントが、「嘉義故宮南院」の開幕だ。構想から十年の歳月をかけて2015年12月28日、ソフトオープンにこぎつけた。新設の高速鉄道嘉義駅から車で約十分と交通至便だ。

嘉義故宮南院の開幕にあわせ、今号は巻頭で「嘉義」を大特集する。特集は三つの部分に分かれる。「故宮南院への誘い」「嘉義市内散策」「阿里山先住民部落之旅」である。嘉義の新しい顔と最新観光情報をご提供したいと考えている。



故宮南院
Add:嘉義県太保市故宮大道888号
Tel:+886-5-3620777
Open:9:00-17:00,月曜休館
Ticket:NT$250,事前にオフィシャルサイトで予約のこと
Web:south.npm.gov.tw/ja-JP
Access:台湾高速鉄道嘉義駅からシャトルバスで約10分


ご挨拶
嘉義県
県長(知事) 張花冠

嘉義県民が12年にわたり待ち続けてきた「故宮南院」がついに開幕しました。敷地は70ヘクタールに及び、昼間は壮麗、夜間は華麗な建築は見事に周囲の自然風景に溶け込んでいます。高速鉄道嘉義駅からシャトルバスを利用すればわずか10分で故宮南院に達します。また、沿海にたつハイヒールチャーチ、完工した台湾最長の吊橋「太平雲梯」は、いずれも県民が胸を張る誇りの一つです。嘉義は大きく変身を遂げつつあります。ぜひ生まれ変わった嘉義をお訪ねいただき、文化観光の新時代を実体験ください。



 南院-建築特色

 「南院」の敷地は70ヘクタールに達する。博物館本館・景観橋・景観湖・公園部分に分かれる。南院の建築は台北故宮の中国宮廷風とまったく異なり、現代感覚に満ちている。台湾の著名建築デザイナーの姚仁喜氏が設計を担当。中国水墨画の「濃墨」「飛白」「渲染」という三つの技法をコンセプトに、中華・インド・ペルシャという三大アジア文明を体現する。


 「濃墨」は敷地西側の建築を指す。収蔵庫と展示空間で、石材に金属を配し堅固で重厚な趣きを醸している。「飛白」はガラスに覆われた建築を指し、敷地東側に位置する。透明感のある建築は優美な弧形に縁どられ、屋外の景色に溶け込んでいる。「渲染」は中庭と屋外のオブジェを指し、博物館と公園部分を結ぶ役割を果たしている。また本館前の湖水に映る景観は完全な対称をなし、無限の奥行きを表現している。


 故宮南院の位置づけは「アジア芸術文化博物館」。アジア各国の古典的文物を通して「アジア芸術之心」をご紹介していくスタンスだ。





南院-展示の特色

 当院はアジア芸術文化を紹介していくという大任を担っている。開館前から積極的に大阪市立東洋陶磁美術館・東京国立博物館のほか、フランスのギメ東洋美術館、中国瀋陽の故宮博物院、サンフランシスコのアジア美術物館など世界各地の博物館と提携協議を重ねてきた。これらの館の文物を借用することで、さらに幅広いアジア芸術の世界を南院で披露できることになる。また開館を祝って台北故宮で人気の「翠玉白菜」・《蔵文龍蔵経》といった国宝級の宝物が今年末まで南院に移して展示される。将来は台北故宮との交換出展にも期待がかかる。



常設展および特展
常設展:「芳茗遠播」—アジア茶文化

 アジア茶文化のうち中華茶を核心に茶芸術と茶文化に関わる展覧。「茶郷—中華茶文化」「茶道—日本茶文化」「茶趣—台湾工夫茶」という三つのステップに従い、茶文化伝播の道を辿る。茶文化にかかわる院蔵文物の展示、明代の茶寮・日本の茶室および現代の茶席の空間展示を通して、各地域の喫茶文化を紹介する。交流を介し、アジア各地に伝播していく過程が理解できよう。

Locaton:S202 茶文化展示ホール
Date:常設展


特展:「絢麗多姿」—院所蔵南アジア服飾特展

 アジア文化形勢の上で、南アジアのインド・バングラディシュ・パキスタン・ブータン・ネパール・スリランカといった地域は重要な地位を占めている。今回はとくに服飾文化を通してその影響を見ていく。「紗麗風情」「精彩民風」「宮廷華服」という三つの単元に沿って、多士済々の南アジア民族衣装とその美を紹介する。

Location:S304織品文化展示ホール
Date:2016/6/30まで