自宅の最寄駅は台北小巨蛋、南京三民、國父紀念館のちょうど真ん中辺りで、どの駅も徒歩10分くらい。
良い立地だと思いますが、通勤通学している訳ではないので特にメリットはありません。約1年半前、不動産屋の仲介でこのマンションの最上階に引っ越してきました。
最上階と言っても、屋上に無理やり建てられた頂樓加蓋(ディンロージャーガイ)と呼ばれるもの。台湾では屋上に住宅が建てられる事が多いけど、現在では違法らしいです。でも違法だろうが業者は仲介してくれます。
引っ越しのきっかけ。それは以前住んでた部屋を大家が突然売却してしまった事。
今の部屋の家賃は月々15,000元(約64,000円)。広さは16㎡くらいのワンルーム。2口ガスコンロのキッチン付き。キッチン付きが契約の決め手。この家賃だとなかなか見つからないんです。
大家夫妻はコロナ感染の不安でアメリカから帰国。所有物件である下の階で娘らしき中年女性と暮らしています。
内見した時点では荒れていた室内でした。備え付けのタンスやテーブルや椅子、大家は「便利でしょ」というけど、どれもカビだらけ。気持ち悪かったので全て撤去してもらいました。
台湾の賃貸は基本的に家具付きですが、ベッドが無かったのは良かった点です。もしベッドがあったら虫やカビで相当汚れていたと思うし、撤去が難しかったと思います。
おかしな部分、天井が低めなので目線の高さにエアコンがあります。業者なのか大家なのか、取り付けが非常に雑。
そのエアコンの真下にはボロいエアコンがもう一基設置されていました。こちらは使えないようです。狭い部屋にエアコンが2基って。
ドン引きしている私を見て大家がそれも撤去してくれました。
外から見るとこんな感じ。切られた格子には元々古いエアコンが突き抜けてました。
住み始めてから床を何度も掃除し、必要な家具は全て買い揃えました。ただし、また大家都合で引っ越しがあると面倒なので、処分に困らなそうな物ばかりにしました。
そして新生活がスタートしたのです。
住み始めて驚いた事。
部屋は屋上に無理やり建てられたものなので、屋上の部屋以外の空いたスペースはルーフバルコニーなのです。
ルーフバルコニーへは玄関の外の通路から行けるようになっていて、室内からは直接行く事ができません(窓は全て格子付きなので)。バルコニーという名の屋上は、大家の趣味なのか植物園になってます。
バルコニーの地面にはレンガで作られた焚き火場があります。大家夫妻は自宅のゴミや、バルコニーの枯葉などをここで焼却していたのです。しかもほぼ毎日。他の住人は知らないかもしれません。
焚火場。右側の壁が私の部屋。
他人の迷惑を考えない人なんてどこにでもいるので、私は気にしないようにしていましたが、焚き火の煙は部屋に入ってくるのです。しかもプラスチックを燃やしたような有毒な感じ。
煙で喉や目が痛くなったり咳が止まらなくなったので、直接、大家にやめてほしいと頼みました。伝えたその日以降、焚き火は止まりました。きつかった‥。
思い返せばこの一年半、ブログには書いていないけどこの部屋と大家には驚かされる事ばかりだったので、これから少しずつ書いてみようかと思います。
この植物と残骸のおかげでビルの8階なのに色んな生き物が生息しています。その生き物たちは今度ご紹介します。