一人っ子だったり、何不自由なく甘やかされて育ったりすると、自分の存在意義をあまり考えることなく、親の言いなりになり、ただ流されるように生きていく。多少、親に反抗することはあっても、自分の希望が親に聞かれなくても「まあ、そんなものか」とあっさり諦める。一番、大事なのは、兄弟がいて、理不尽な扱い、差別をされると、それは著しい憤りを子供の心に芽生えさせ、自分とはいったい何なのか?他人は一体何なのか?と疑問を持って、真剣に考えるようになる。人間は不条理や差別に直面すると自分という存在への哲学的思考を始めるのだ。