人生は思い出でできている。そして、その思い出は楽しかったことが多ければ多いほど生きてきた甲斐があるし、楽しかったことというのは単に遊び呆けてることではなく何か考えさせられるようなしみじみとした体験から得られる楽しさでないと、思い出としては失格だ。

つまり、例えば燦々と輝く暑い夏の思い出もいいけれど、少し曇ってあいにくの日の夏のプールもしみじみとして後から懐かしく思い出されるはずだ。

人生はその時の状況に左右されるものだが、大切なのは受け止めるほうの気持ちだろう。謙虚に。けなげに、誠実に、ひたむきに毎日を生きていると後から良い思い出で満たされる。

また、そういう思い出は認知症になっても消えない。