人間は考える葦である
という言葉通り、人間はあれこれ考えることができるわけだが、明日のことを思い煩うなという言葉のように将来の不安をあれこれ心配して考えてもストレスがたまるだけだから、なるべく気楽に適当に良い加減に生きていった方が良いと言う人が多い。たしかに、そういう生き方をすれば要領よく明るく寅さんみたいに生きれるだろう。

だけど、それでいいのだろうか?

小説家は作品のアイデアを必死に考える。考えなければアイデアは生まれない(もちろんふと思いつくこともあるだろうが、でも、それは普段一生懸命考え、一息ついたときにアイデアがひらめくのだろう)。考えることを通してやっとひらめきやアイデアは生まれるのだ。

考えないより、考えている方が、良い方法やアイデアは生まれやすい。もちろん、ずっと堂々巡りの思考で行き詰まった時は一休みした方が良いだろうから、休息は必要だ(だからこそ人には睡眠があるわけだし)。