ミキサー食の彼女 | 60代シニア初心者のルンルンでドタバタな日常

60代シニア初心者のルンルンでドタバタな日常

50代で介護職を経験し実父と叔母の援助をしながら人生初の60代を生きています。これから『高齢者』と呼ばれるようになる私たちシニア初心者のために日常の自分を通して『シニアの心得』を発信しています。共感していただけると嬉しいです。ご一緒に歳を重ねましょう!

介護職に初めて就いたのは

デイサービスでのお仕事だった。


とっても怖〜い管理者の元で

萎縮しながらお仕事をした。


流れ星


デイのご利用者様の中に

まだ40代くらいの若さで

痩せた美しい女性がいらした。


彼女は

周りの80代90代の方々と

とてもうまくやっていた。


トイレ介助が必要で

まだ生理があることを知り

子どもを産める体なのに、、、

と残念に思った。


コンスタントに来る方ではなかったので

一度しかお会いしたことはないが

私が介護の業界にいる間にお目にかかった中で

ずば抜けてお若い方だったので

印象に残っている。


虹


彼女は喉のご病気で

固形物を嚥下できず

むせてしまう。


お食事は全て

ミキサー食。


超初心者の私は

ミキサー食なんて

作ったこともなかったのに

なぜか料理を任されて

適当にミキサーにかけた。


彼女が

十分なミキサー食でなければ

嚥下できないなんて

知らなかった。


ご想像の通り

私の不十分な攪拌により

彼女はむせ返って

非常苦しい思いをした。


新入りの私に

何も教えてくれなかった

デイサービスの先輩方、

怖くて聞くことすらできなかった私、

それをわかっていて

無理して食べてくれたのかもしれない彼女、

今考えると

心が痛む。


ハートブレイク


ミキサー食は

美味しそうには見えない。


食事は

見た目も大切だ。


味がどんなに美味しくても

ミキサーなんかしちゃったら

台無しだ。


私は毎日

大好きな南部せんべいを

ボリボリ噛んで

食べ散らかしている。


心から

感謝したい。