将来の進路って何ですか? | 60代シニア初心者のルンルンでドタバタな日常

60代シニア初心者のルンルンでドタバタな日常

50代で介護職を経験し実父と叔母の援助をしながら人生初の60代を生きています。これから『高齢者』と呼ばれるようになる私たちシニア初心者のために日常の自分を通して『シニアの心得』を発信しています。共感していただけると嬉しいです。ご一緒に歳を重ねましょう!

二十歳の息子は

将来のことに悩んでいる。


同年代の周りの人たちは

大学卒業後の進路が

決定しているにもかかわらず、

自分は一体

何がやりたいのか

自分は一体何者なのか、

ハッキリした正体が掴めず

途方に暮れている。


「そんな人たくさんいるよ」

と言っても

彼の心には届かない。


自分だけ遅れをとっている

という劣等感に

苛まれている。


流れ星


人は

周りの大人から

お尻を叩かれて

無理矢理社会に

押し出される。


適当な会社で

適当な仕事をして

食べていかれるだけのお給料を貰って

一生を終えるのも

人生だ。


ただ

今の時代は

小さい頃から

「大きくなったら何になりたいの?」

とか

「夢は何?」

とか聞かれて

何か答えないと

生きてる意味のない人間

のように思わされる。


私もこれには苦労した。


自分の在り方さえ

わからないうちに

どうしたいか

どうなりたいか聞かれたって

中心がハッキリしないんだから

わかるはずない。


流れ星


息子は仕方なく

私に聞く。


「お母さんはどうして

この仕事をしようと思ったの?」


そして私は

遠い昔、二十歳の頃の自分を

一生懸命に思い出す。


嫌だったことや嬉しかったこと、

悲喜交々を懐かしみながら

自分の人生をなぞり直す。


人の通った道なんて

参考にはならない。


自分の道は

自分で探すんだ。


たくさんの逆境の中で

反発しながら

自分だけの

ユニークな人生を作るんだ。


そんな勇気を

そっと

与えてやりたい。