父は面白キャラだ。
昔から
冗談好きだった。
上手いこと言って
周りを笑わせようと
いつも考えているようだ。
底抜けに明るい。
それが長生きの要因
なのかもしれない。
父と私は
2人きりで
NHKの7時のニュースを観ながら
毎晩夕食を食べるのだが、
その時間私は
すっかり疲れ切っていて
お通夜のように無言で
黙々と食べる。
父は
テレビにツッコミを入れながら
なんだかんだと
独り言とも会話とも言えない
言葉を呟いている。
昨夜は食事中に
なんの脈略もなく
急に笑い出したので
何?と思ったら
「まだご飯が残ってた」
と言った。
食べ切ったと思っていたご飯が
お茶碗に一口残っていただけで
「あっはっは」と
笑うことのできる性格、
素晴らしい
それが長生きの秘訣か
だとしたら、
「やれやれ
そんなことで笑えるなんて
どこまで幸せ者なの」
と思ってしまう私は
短命決定だ。