亡くなった母が抱えていた心残り | 60代シニア初心者のルンルンでドタバタな日常

60代シニア初心者のルンルンでドタバタな日常

50代で介護職を経験し実父と叔母の援助をしながら人生初の60代を生きています。これから『高齢者』と呼ばれるようになる私たちシニア初心者のために日常の自分を通して『シニアの心得』を発信しています。共感していただけると嬉しいです。ご一緒に歳を重ねましょう!

かれこれ20年以上前

叔母は心臓の手術の際

脳梗塞を起こし

片麻痺になり言葉を失った。


頭で考えていることが

言葉にならないのだ。


何かを伝えたくても

伝わらないもどかしさを

いつも抱えて生きている。


こちらも懸命に解ろうとするが

なかなか十分な理解が難しい。


叔母はそのため

デイサービスなどに行くのを

嫌がる。


結婚しなかったので

一人暮らしで

ヘルパーさんに助けてもらいながら

生活している。


流れ星


心臓の手術をした病院は

母が紹介した病院で

まだ元気だった母は

1時間以上かけて毎日

叔母を見舞っていた。


叔母が予期せぬ脳梗塞に襲われた時

母は自分が紹介した病院で起こったことに

心を痛めたに違いない。


叔母が退院して自宅に戻り

ヘルパーさんに来てもらうようになってからも

母は毎日叔母を見舞った。


「可哀想だから。」と言いながら。


母は気の強い人だったので

他人には「私のせいで…」

なんて絶対言わない。


でも心の中は

罪悪感でいっぱいだったんじゃないかな。


母が亡くなる時

そのことが一番

気がかりだったのだと思う。


大丈夫、

今はしっかり私が

叔母を見舞っています。


ママ安心してね!