高校の時の同級生が大阪に居る。連絡を取ったら会おうとの事。
卒業以来30数年ぶりである。なんばで待ち合わせる。
その前に荷物を置くために先にホテルに向かう。
いか焼き(デラバン)を握りしめ地下鉄四つ橋線西梅田駅から
大国町まで1本!
パスモの残高が少し心細くなってたのを思い出し
西梅田の駅でチャージを試みるも5000円が使えず断念。
まだ少し残金があったのでそのまま電車に・・・・
ホテルについてちょっと休憩して、いか焼きデラバン(デラックス版を略してこう呼ぶ)を食べて・・・粟ちゃんと感激の再会をしよう!
そんなことを考えながら地下鉄に揺られて異変に気がついた。
あれ?手に持ってたはずのデラバンがない・・・
慌てて近辺を探したが何もない・・・出来事を振り返る・・・
・・・そうだ、チャージした時にケンに預けたんだ!・・・
「ケン!デラバンは?」
「え!」少し顔色を変えたケン・・・
「さっき返しましたけど!」
「うそ!貰ってないよ」
「いや、返しましたって!」
僕は一生懸命考えたが渡された記憶がない・・ついさっきの事なのに
いずれにしてもチャージした時にどうにかしちゃったに違いない。
とにもかくにも、デラバンは忽然と姿を消してしまった・・・
もうホテルについても何もない・・・・
僕はもう一度ケンの顔を見た・・・気のせいだとは思うが
口元が少し上がった気がした。・・・・・解せん!
しかし気を取り直さねば・・・粟ちゃんが待っている。
30数年ぶりの再会が待っている!
ホテルにチェックインすると気持ちを
切り替えてなんばに向かった。しかし、しかし解せん・・・・・
大国町のホテルから徒歩でなんばまで12,3分と言う所だろうか。
待ち合わせの場所に急いだ。連絡を取り合い何とか合流!
久しぶりに本当に久しぶりに逢った友の顔はあの頃より
心なしか老けてはいたが極端な変化はない。
(僕の同級生ってみんな若いんだよな。)
野球部のキャプテンだった彼は当時は坊主っくり。
そのイメージが強く残っていたので少し伸ばした髪の彼は何故か
新鮮だった。
しかし同級生と言うものは不思議なもので、昨年四日市で活躍してる
同級生の組長とあった時もそうだったように、あった瞬間に時を
さかのぼりあの頃に戻ってしまう。30年以上の時が一瞬で埋まった。
大阪は粟ちゃんのホームである、郷に入っては郷ひろみ・・・
と言う事でトコトコ後をついていく。屋台村のようなところで
杯を傾ける。積もる話に花が咲く、花が咲く!
いつの間にか僕たちは高校3年生になっていた。
野口が、松永が、桑山がいつの間にかそこに居た・・・・
だって「バ〇ボン」まででてきたもの(笑)・・・・
しかし楽しい夢はすぐに覚める・・・時間がもっと欲しかった。
今度はみんなで会おうとがっちり握手で別れた。
素敵な夜をありがとう粟ちゃん!また必ず会おう!