「類は友を呼ぶ」ということわざがありますが、弟子の資格も経典に記されています。
特に寺院における後継ぎ問題は難しいものです。住職の息子だからと言って後継に適格かどうかは別の問題です。人格や能力に問題がある人が後継になれば、檀家さんは路頭に迷ってしまいます。
経典によれば弟子に相応しいのは
①宗教的な能力に秀でている
②罪や過失を犯さない
③信仰心が篤い
④理解力に優れている
⑤他人のために喜んで努力する
とあります。そのような人を見つけたら、呼び寄せても弟子にすべきであると書かれています。
理想の弟子を見つけたとき、師匠はどうしたらよいのでしょうか。
師匠は弟子を褒め、その弟子が信心を求める心の堅固なことを確認した後に、修行を始めるとよいでしょう。修行を始めるタイミングは難しいものがあります。今では「取り急ぎ高野山に行ってこい!」という状況ですが、訳も分からず高野山に放り込まれる者の身になれば師匠にタイミングをみてもらいたいものです。
詰まるところは、師匠の人格が弟子を選び、弟子の人格を高めることが師匠の役割であるということです。
私は子どもたちや周りの人に対して師匠のとしての人格を備えているのか、もう一度思い直していきたいものです。
合掌
仏教の知恵で心豊かに過ごせますよう祈念しております。
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