3月末にムチャ振り法話をしてきました。
前日に法話の依頼があり、私の予定が空いていたので二つ返事で引き受けました。遠路はるばる車で1時間かけて会場に向かいました。
立志の人を創るというコンセプトで勉強会が行われ、卒業生が企画をして「親子で四国遍路に行こう」ということになったようです。
もちろん、先達さんがお遍路をエスコートしてくださるのですが、もっと空海を深掘りしたい!とのことで私が呼ばれました。
紙芝居を使って「弘法大師一代記」を語った後にQ&Aの時間となりました。ひとつずつ紹介していきます。
質問② お遍路のお勤めで般若心経を唱えるが、その意味とは?
般若心経には「空」という字がたくさん出てきます。「空」とは実体がないという意味です。実体がないと言われてもよく分かりません。
私はこんな例え話をしました。
今、私たちは生きています。身体もありますが、100年後はどうなっているのでしょうか? 私を含めてここにいる誰もが生きていません。
つまり、今がずっと続くと思っているのは幻想であり、永遠ではありません。移り変わっているのです。仏教では移り変わっていくことを諸行無常(しょぎょうむじょう)と説きます。
いつかは滅びていく今の身体は、無いに等しいのです。これを「空」と表現しています。
いずれ滅びてしまう身体にこだわることなく、今を生きよ!と説くのが仏教です。
とてもザックリとした空の解説ですが、今日の遍路体験をしていることが尊いのです。よい体験になりますように。
合掌
仏教の知恵で心豊かに過ごせますように祈念しております。
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