毎月発行している寺院だよりに匿名希望様より質問を頂きました。

 

Q.お墓に行くといつも思うのですが、お墓の水受けから汚れた水をひしゃくで汲み出した後、同じひしゃくできれいな水を汲んでお供えすることに抵抗があります。そこで、汚れた水を汲み出すときは手動の給水ポンプを使っています。本当のどのようにしたらよいのでしょうか。

 

A.お彼岸にお墓参りをしたときに気になったのでしょう。文面からご先祖さまに対する敬意が伝わってきます。

 

お墓の水受けに入っている水は日を重ねるにつれて風雨にさらされて汚れていきます。ご先祖さまに飲んでもらうための水が汚れているのは気になるので、頃合いを見て新しい水に交換したいものです。

 

新しい水をお供えするにあたり、汚れた水をどのようにすればよいのかと気になることもあるでしょう。

汚れた水をひしゃくで汲み出したら、ひしゃくも汚れている気がします。気になるときはひしゃくを一度洗うとよいのではないかと思います。給水ポンプでくみ出してしまうのもひとつの方法だと思います。

 

特に決まりはありませんので、気にならないような方法できれいな水をお供えしてあげてください。

 

 

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ちなみに仏さまにお供えするものは6種類あります。これを六種供養といいます。

 

① 閼伽(あか:水を指します)・・・水があれば人は8日間生きることができます。命にとって水はなくてはならないものです。このため、水は最も大切なものとされます。

② 塗香(ずこう)・・・塗香を手に塗ることは身体を清める意味があります。ルールを守って生活することに通じます。

③ 華鬘(けまん:花を指します)・・・花はどんな天候であっても同じ場所で耐え忍び、やがて花を咲かせます。私たちが苦難に耐え忍びガマンすることに通じます。

④ 焼香(しょうこう)・・・線香はジワジワとゆっくり燃えてよい香りを放ちます。私たちが1つのことをあきらめずに続けることに通じます。

⑤ 飲食(おんじき:ご飯を指します)・・・食事を摂ることによって心身ともに安定することができます。私たちが心静かに過ごすことに通じます。

⑥ 灯明(とうみょう)・・・暗闇で灯りがあるだけで安心することができます。私たちの進むべき道筋を指し示す仏さまの教えに通じます。

 

 

 

合掌

 

仏教の知恵で心豊かに過ごせますように祈念しております。

 

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