悩み多き子育てママに「子育ては布施のトレーニング」をして親子で人間としての成長をしよう!という内容の本を書こうとしているので、子育て本の応援企画としておもしろそうな本を紹介していきます。
紀伊國屋書店の子育て本コーナーをウオッチしています。平積みになっていた本から紹介します。
今回は 『気はやさしくて力持ち 〜子育てをめぐる往復書簡〜』内田樹・三砂ちづる 共著
です。
著者はフランス文学者・武道家の内田樹先生と津田塾大学学芸学部教授の三砂ちづる先生の共著です。内田先生は男手で女の子を育て、三砂先生は女手で男の子を育てた経験があります。この経験から子育てにおいて最優先されるべきは「子どもに対して敬意を以て接すること」と述べています。
私は仏教の知恵で子育てママに「子どもが生まれ持った特質に気付き、慈愛の心を育てる」ことを伝える本の企画を考えています。本書の「子どもに対して敬意を以て接すること」は慈愛の心を育てることに通じると思います。
往復書簡の形式になっていて、内田先生と三砂先生の対比も楽しめます。
仏教では、こだわりを手放し、執着から離れていくことが悟りであると説きます。
「子育ての悩みから楽になりたい」と思ってノウハウ本を実践しても思うようにならないと嘆いてしまいます。「楽になりたい」ではなくて、「子どもの本質を見出して、慈愛の心を育てること」が親の役目なのです。
慈愛の心を育てるためのトレーニングが布施であると私は考えます。誰かに見返りなく親切をしていくトレーニングです。
離婚によって子育てに向き合うようになった親目線で書かれた本です。子どもに対して敬意を以て接することは、仏教では「心施(しんせ)」と言います。敬意を以て心を向けるだけで布施になるのです。
合掌
仏教の知恵で心豊かに過ごせますように祈念しております。
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