お寺の行事を紹介します。


今回は大般若祈祷会(だいはんにゃきとうえ)です。

 十名ぐらいの住職が大声で何か叫んだ後、お経の本をパラパラと空中で開き、最後にお経の本を机にバンバンたたきつける寺院行事を見たことがありますか?



 大般若祈祷会(だいはんにゃきとうえ)といい、鳴門結衆の行事ではありませんが、普光寺(北泊)、立岩観音堂(蓮花寺が管理しています)、真楽寺(矢倉)にて行われています。





 中国が唐と呼ばれていた時代にインドから玄奘三蔵が経典を持ち帰り、漢文に翻訳・編集したものを大般若経といいます。大般若経は全部で六〇〇巻あります。膨大な量の経典をすべて読み上げることができないので、転読といい経本を一巻ずつ正面で広げて流し読みをします。パラパラとめくり末尾の一行を唱えて読んだことにします。

 五穀豊穣や厄除け開運、身体健勝などの祈願として全国で盛んに行われています。

 大般若祈祷会で使用される経本はすべて檀家さんの寄附によって賄われています。六〇〇巻すべて買いそろえるには六百万円ぐらい必要になります。一巻あるいは十巻ずつ奉納して六百巻揃った時に大般若祈祷会を行うようです。



 大般若祈祷会は、声や音を出すとご利益があるとされています。心のホコリを払い、ご利益が入ってくるようにという願いがこもっています。機会があれば、大般若祈祷会を見学してください。  



ちなみに、大般若経は、たくさん唱えられている般若心経のもとになった経典です。六〇〇巻もある大般若経のエッセンスだけを抜き出してまとめたものが般若心経です。般若心経がベストセラーになるのも頷けます。


合掌


仏教の知恵で心豊かに過ごせますよう祈念しております。


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