昨日はお寺でお香作り体験でした。

募集人数が少なかったので広く募集はせずクローズな会でした。10人定員のところ9人の方にお越し頂きました。




意外にも線香は表示義務がありません。

たいていの商品はどのようなものが含まれているのかを表示しなくてはいけない義務があります。しかし、線香にはそれがありません。


線香の調合は極秘であり、線香メーカー内でも調合内容を知っているのは調香師と呼ばれる特別な人だけです。


調香師のレシピに従い線香を製造しています。こういう事情もあり、線香には表示義務がありません。表示義務がないので、白檀を入れていなくても「白檀線香」として販売しても差し支えありません。



お香専門店の香遊楽(かゆら)様では、何が入っているのか分かる線香を自分で作るをコンセプトにしておられます。さらにお線香を通じて、目に見えないご先祖さまに手を合わせる習慣をつけてほしいと願っておられます。



私も香遊楽様のコンセプトに共鳴して、お寺という場所で線香をつける体験を通じ仏教に触れてもらいたいと考えています。


お線香にするために適当な配合で混ぜたらよいというわけではありません。ベースとなるお香を好きな香りのお香やスパイスとなるお香を混ぜていきます。


水を加えて煉りあわせ、トコロテンのように線香製造機で押し出して棒状の線香にします。




一週間後にはオリジナル線香の完成です。

配合したお香は漢方薬にも使うことができる純度のものです。口に入れても問題ないものです。


私の作った線香は除虫菊などを入れて蚊取り線香にしました。この夏に活躍しそうです。


合掌


仏教の知恵で心豊かに過ごせますよう祈念しております。