「閉鎖登記簿の前は旧土地台帳ですよね」という質問をよく受けます。
登記簿と土地台帳は別のものなのですが、全くそうではないとは言いきれないので、難しいところです。
うまく説明できるかどうかわかりませんが、できるだけわかりやすく説明したいと思います。
まず、登記簿と土地台帳は別のものです。
登記簿は、もともと明治19年の「登記法」に基づいて備え付けられました。もともとは裁判所の管轄です。
そして、土地の権利関係についての登録をするためにつくられた帳簿です。
これに対して土地台帳は、明治22年の「地券ヲ廃シ土地台帳記名者ヨリ地租ヲ徴収ス」が根拠法令です。
法律の名前の通り、「地租」(今の固定資産税)を徴収するための帳簿が「土地台帳」です。
管轄は税務署です。(明治29年までは収税署)
なので、登記簿と土地台帳は同時に存在していたので、登記簿が土地台帳の前、ということはありません。
ただ、登記簿は、最初からすべての土地に備え付けられてはいませんでした。
土地台帳と一元化する前の登記簿は、登記の申請があって初めて作られたのです。
ということで、登記簿と土地台帳の一元化の時に、登記簿がまだ作られていない土地については、土地台帳を基に登記簿の表題部を作成しました。
なので、一元化の時に作成された登記簿については、登記簿の前は土地台帳、という表現で間違いではないのです。