合筆しても、地積測量図は閉鎖しません。 | 登記を、もっと、わかりやすく。

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ふだんなじみのない登記簿について、できるだけ、わかりやすく説明させていただきます。わかりにくいところは、遠慮なく質問してください。よろしくお願いします。

よく質問を受けるのですが、

 

土地を合筆しても、その土地についての

 

地積測量図は閉鎖しません。

 

 

なぜなら、合筆の時には、

 

地積測量図が提出されないからです。

 

 

たとえば、1番の土地と

 

2番の土地を合筆して、

 

全体を1番の土地とした場合、

 

合筆前の1番の土地の測量図と

 

合筆前の2番の土地の測量図は

 

それぞれ生きています。

 

 

その2つの地積測量図を

 

組み合わせたものが

 

合筆後の1番の土地の

 

地積測量図、ということになるのです。

 

 

合筆の時には、

 

地積測量図を提出しないので、

 

合筆によって地積測量図を

 

閉鎖してしまうと、

 

合筆後の土地は

 

地積測量図がない土地に

 

なってしまうのです。

 

 

合筆しても、

 

土地がくっつくだけで、

 

合筆前の土地の

 

辺長や形状が

 

変わるわけではありません。

 

 

なので、

 

合筆前の地積測量図は

 

生きているのです。

 

 

 

合筆した場合、

 

土地の登記簿は

 

どれか一つを残して

 

他の合筆前の登記簿は

 

閉鎖されますが、

 

それは一つの土地に

 

一つの登記簿、という原則があるからで

 

実際には、合筆によって

 

土地そのものが消えるわけではありません。

 

いくつかの土地が、

 

くっついているだけです。

 

 

なので、

 

合筆された土地の地積測量図は

 

閉鎖されないのです。