「あれはもう、1年以上前の話になる」 | 登記を、もっと、わかりやすく。

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ふだんなじみのない登記簿について、できるだけ、わかりやすく説明させていただきます。わかりにくいところは、遠慮なく質問してください。よろしくお願いします。

(前回のおはなし)

 

ねずみさんが、語り始めた。

 

 

「あれはもう、1年以上前の話になる」

 

「え...?」

 

「君は、土地台帳と旧土地台帳の

 

 違いについて質問したんだ」

 

「...。

 

 そんなこともありましたっけ」

 

「僕も忘れていたんだけど、

 

 ブログの読者さんから

 

 指摘を受けた」

 

「...ブログなんてやってたんですか」

 

「ハヤシ君が眠ってる間にね」

 

「ハヤシさん、すぐ眠りますからね」

 

「ということで、

 

 土地台帳と旧土地台帳の違いなんだけど」

 

「はい」

 

「土地台帳って、なんだっけ」

 

「以前は課税台帳として使われていましたが、

 

 その後、法務局に移管され、

 

 登記簿との一元化により

 

 使用されなくなった帳簿です」

 

「うん、では旧土地台帳は?」

 

「以前は『土地台帳』として使用されていましたが

 

 登記簿との一元化により

 

 使用されなくなった帳簿です...あれ?」

 

「同じだね」

 

「同じですね」

 

「つまり、かつては『土地台帳』として

 

 使用されていたが、

 

 登記簿との一元化により

 

 『土地台帳』としては使用されなくなったので

 

 『旧土地台帳』という呼び名になった、

 

 ということでいいんじゃない?」

 

「なるほど、わかりました」

 

「じゃ、これで」

 

「もう行っちゃうんですか?」

 

「まだまだ話しておきたいことがある。

 

 またね」

 

 

そう言って、ねずみさんは、

 

また書庫の奥に消えて行きました。

 

 

(つづく)