あるはずの「地積測量図」が見つからない。 | 登記を、もっと、わかりやすく。

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ふだんなじみのない登記簿について、できるだけ、わかりやすく説明させていただきます。わかりにくいところは、遠慮なく質問してください。よろしくお願いします。

「地積測量図」のあるなしの見分け方については、以前にこのブログで書きました。


しかし、その見分け方でいくとあるはずなのに、法務局で「ない」と言われる。



実際、そんなこともよくあります。


そんな時は、遠慮なく法務局窓口でお問い合わせください。



「登記簿には、昭和42年分筆と書いてあるんだけど・・・」とか「昭和47年に表題

登記をしてるんだけど・・・」など、この時に測量図が提出されているはず、と指摘

していただいた方がいいと思います。



それでも、実際にない場合に、考えられることがいくつかあります。


1.住居表示実施・町名変更などで帳簿をつづりかえる時に、違う帳簿につづって

 しまっている。


2.測量図提出時から、違うところにつづってしまっていた。


3.測量図をコピーするときに、違うところにつづってしまっていた。


4.分筆後、国土調査(地籍調査)が行われており、面積の変動がないので

 「国土調査による成果」の記載がされないが、測量図は別綴りにされている。




1については、前の測量図の帳簿の目録を、2・3・4については、測量図の目録

を調べて、測量図がつづられていた形跡があるかどうかを確認します。


測量図がつづられていた形跡がなければ、当初から違うところにつづっていた、

もしくはつづられてなかった、ということになるかと思います。形跡があれば、

あとから測量図をつづり間違えた、ということになりますが、いずれにしても、

見つけるのには時間がかかると思います。(4の場合は問題ありませんが)