会場は足立区・高野グラウンド。


最近できたばかりの新しいグラウンドで、更衣室あり、シャワー複数あり、会議室まで完備。

「ここ、もしかしてホテル?」

…と思うほどの豪華設備。

ただし芝が元気すぎる。

ボールが転がらない。

パスも転がらない。

つまり、うちのパス回しには非常に優しくない環境である。

対戦相手は大田区シニア40。

強い。

いや、毎回相手は強く見える。

というより、こちらが追いかける時間が長いので強く見える。

アップでは芝の感覚を確認。

ダイブしても痛くない。

むしろ寝転んだら昼寝できそうなくらい気持ちいい。

前半開始。

…猛攻。

…また猛攻。

…さらに猛攻。

ほとんどボールを持てない。

「慌てない」「失わない」「周りを見る」

言うのは簡単。

今日いきなりできるなら苦労しない。

そして均衡が破られる。

ペナルティエリア内までドリブルされ、トーキック一閃。

ベイDF3人を振り切り、ノーモーションシュート。

0-1。

止めたかった…。

悔しい!!

そのまま前半終了。



後半は気持ちを切り替え。

「1対1では慌てず止まる」

「DFのポジション修正」

「ボランチも修正」

声だけは都リーグ優勝レベルで出し続ける。

しかし後半のほうがさらに押し込まれる展開。

飛び出してクリア。

また飛び出してクリア。

DF陣もよく耐えた。

まだ0-1。

ウノゼロ、何が起こるかわからない。

そしてようやく得たFK。

ゴール正面やや左。

距離約25m。

「直接は厳しいかな…」

と思った次の瞬間。

キッカーの放ったボールは美しい弧を描き、ゴール左上へ。

吸い込まれた!

同点!!

その後のアディショナルタイム。

3分だったのか30分だったのか。

体感時間はほぼ映画一本分。

そして終了のホイッスル。

死闘の末、勝点1を獲得。

試合後の疲労感は凄まじく、気づけば21時。

眠い。

疲れた。

家まで1時間弱運転。

帰宅後、そのまま気絶するように就寝…。

次節(7/4)は再び高野グラウンド。

相手は首位独走のDESEO。

おそらく守備の時間が長くなる。

いや、たぶんかなり長い。

でもGKの仕事は、相手の一手先、二手先を予測してDFを動かすこと。

声だけは最後まで出し続けます。

まだまだ終わらない戦い。

…そして芝は相変わらず元気である。

現在、東京都シニアサッカー都リーグ2部で戦っていますが、降格の危機にあります…


1部昇格を目指しているのですが現状はこの状態。


東京都シニアリーグ2部(TCL-2B)
東京ベイフットボールクラブ O-40
現在リーグ8位。(10チーム中)下位2チームは降格争いに回ります。

本当に危機的状況でしてチームを変えてくれる選手を探しています。
・CB
・SB
・ボランチ
・FW
特に歓迎。
「止める・蹴る」ができる。
それだけで戦力です。
まだ本気でサッカーを続けたい方、
ぜひ力を貸してください。

雰囲気やレベルを知りたい方は見学だけでも
構いません!
どうか力を貸してください!メッセージ待っています!




世間はゴールデンウィーク最終日。

高速道路は大渋滞。サービスエリアは地獄絵図。

だが渋滞とは無縁のおじさんは、静かに八王子・戸吹グラウンドへ降り立った。

東京都シニアサッカー 都リーグ2部 第2節。
相手は昨年1-2で敗れたZIIGAさん。

「今日は負けられない。」

そう思いながら、45歳GKはボルタレンを飲み込み、肩に“今日だけ動け”とお願いする。

W-upでは入念にストレッチ。
キャッチ練習。
そして1人ダイブ祭り。

傍から見たら、ただ芝生に転がるおじさん。
でも本人は超真剣。
“この積み重ねが未来を変える”と信じていた。

前半10分。

ボランチのミスからロングシュート。

来た。

俺は飛ぶよ。
今までのダイブ練習を全部乗せしたような完璧な伸び。

指先に触れた。

…だが弾き切れない。

ボールはポストとクロスバーの角へ。

「カンッ!!!!」

という、GKの寿命を縮める音。

努力は報われる。
…そんな言葉を昔は信じていた。

でも今は分かる。

⸻⸻⸻⸻

努力は、
“正しいタイミングで”
“正しい場所で”
“十分な量をやった時だけ”
報われる。


⸻⸻⸻⸻


つまり、おじさんの努力はまだ足りなかった。

前半終了間際。

相手FWと1対1。


ここで追加点なら試合終了。
でも俺は飛び込まない。動かない。

「撃てるもんなら撃ってみろ。」

45歳、人生経験だけで立つGK。

コースを消し、相手のシュートをストップ。

今日イチのファインセーブ。
脳内では観客5万人がスタンディングオベーション。(そんなにいるわけない


後半。

1点ビハインド。

相手のクロスをしっかりキャッチ。
落とさない。
こぼさない。

ウールシュポルト ハーフネガティブ × ウルトラグリップスプレー。

これはもう接着剤。
ほぼ工業用品。



そして後半ラスト1分。

DF→ボランチ→SMF→クロス→FW。

東京ベイ、芸術的な崩し。

シュート!!!

突き刺さる!!!

「うおおおおお!!!!!!」

歓喜。
咆哮。
ベンチ総立ち。



…からの。




オフサイド。

え?

待って。

今の?

確かに1人目はオフサイドポジション。
でも触ってない。
後ろから来た選手が決めた。

なのに。

オフサイド。



戸吹グラウンドに、おじさんの魂が静かに散った。

悔しい。
本当に悔しい。

でも最後はグッドルーザーでいたい。

相手選手、審判団に感謝。



次節は23日(土)。



足りないのは球際。
セカンド回収。
そしてその後の一本。

GKは焦らない。
騒がない。
ボルタレン飲んで、また立つだけ。