◾️早瀬浦 限定 純米滓酒 浦底
三宅彦右衛門酒造が佇むのは、若狭湾と三方五湖に囲まれた土地です。風光明媚と名高い、福井県美浜町早瀬で、享保3年(1718)年に創業した酒蔵です。銘柄の「早瀬浦」は、地元早瀬の昔の呼び名に由来します。当主は、代々「彦右衛門」を襲名し、現在では12代目が蔵を引き継いでいます。銘柄「早瀬浦」を生み出し、普通酒メインの生産から、特定名称酒を造る蔵へとシフトさせた実績を持ちます。「造り手の表情や蔵の風景が感じられる酒造り」を目標として、多くの日本酒ファンを虜にしました。仕込み水は、蔵内の井戸に湧き出る水を使用しています。海と湖に囲まれた地域であるため、豊富なミネラルを含む良水です。また、発酵力が増すという特徴も兼ね備えているため、しっかりと芯の通った辛口の酒を醸すことができます。米に関しても、福井県は酒造好適米「五百万石」の名産地。良米をふんだんに使用して「早瀬浦」を仕込みます。生産量300石の小さな蔵ながら、丁寧な手造りで品質の高い一本に仕上げていくのです。蔵では手間を惜しまず、1回600~900キログラムの小仕込みや、瓶貯蔵などを徹底して行いました。その結果、彦右衛門酒造で造られた酒は、全国新酒鑑評会で数度の金賞受賞歴を誇るものとなっています。今や、知る人ぞ知る、福井の銘酒です。そしてこの浦底は、年に一度、この時期だけに瓶詰される、限定のうすにごりです。純米系のお酒(純米酒、純米吟醸酒)のオリをタンクの底から集め純米本生上澄み酒とともに瓶詰したこのうすにごり。にごり酒ですのでもちろん「無濾過」そしてこの時期の「寒造り」だからこそできる、香りと旨みが十分に凝縮されたお酒です。ブルーの瓶につめられ、写真のように白いオリが瓶の底にたまります。瓶を軽く振って飲むとまさに雪が舞っているかのような、まさに冬を感じさせるうすにごりです。タンクから直接引いたお酒ゆえの、フレッシュさと優しい米の甘み搾り受けのタンクから直接引いたお酒なので、無濾過、そして生酒です。生酒のフレッシュさとにごりのフルーティな香り。そして米が本来もっているほのかな甘みを感じる、なんとも表情豊かなお酒。毎年非常に人気のため無くなり次第終了になります。この機会にゼヒお楽しみ下さい!
きときと富山を肴に今夜もほっこり日本酒で乾杯☆