【新入荷!】




◾️刀美 限定 特別純米





蔵元初代の田村勘次郎が酒造りを始めたのは、文政五年(1822)。それ以前の田村家はいわゆる大庄屋。年貢取立ての元締め役で、余剰米を使った酒造りを許されました。当時は灘の下り酒が一世風靡するも、巨大な江戸の酒消費に底を突き、初夏の頃には勘次郎の酒が江戸に運ばれたようです。酒造りにあたって仕込み水を探し、ようやく掘り当てた水は、稀に見る中硬水で、穏やかな発酵を促しました。喜んだ勘次郎は「良き泉!喜ぶべき泉!」と感涙し、酒名を「嘉泉(かせん)」と命名。明治中期には大酒屋となり、後の昭和48年、一五代目・田村半十郎の大英断で誕生したのが「特別本醸造まぼろしの酒嘉泉」なのです。

田村家は、代々福生村一帯の名主で、徳川幕府から自治的な任務も任されていました。いわゆる「肝煎り庄屋」と呼ばれる身分だったようです。当時の福生は天領で、幕府直轄領を支配する代官所の代官・江川太郎左衛門も、田村家をしばしば訪れたそうです。また、田村家の代がはっきり断言できるのは、先祖の代ごとに墓碑が別々にあるためです。通常は一つの墓で、お寺の過去帳を頼るしかありませんが、田村家ではそれぞれの墓がズラリと並んでいます。名前も、十兵衛と半十郎という二つの名を代々継承してきました。新たな試みや製品を着々と開発している、現在の一六代目当主は、半十郎を襲名しています。


田村酒造さんといえば、「田むら」、「嘉泉」などのブランドがあります。

 今回の「刀美」は食中酒として楽しめるキレのある味わいが一つのコンセプト。元々田村酒造さんは当時として岩手県の南部杜氏を招聘しておりました。その頃に「吟ぎんが」という酒米が岩手県で開発され、その米の素晴らしさに杜氏さんが惚れ込み、岩手県でもまだ使用される蔵が少ない頃からこの酒米を信じて、使用しておりました。今では岩手県でも使用する蔵が増えております。そんな素晴らしくも田村酒造さんが惚れ込んだ「吟ぎんが」米を100%使用し、醸されたのが今回の「刀美」です。ゼヒこの機会にお楽しみくださいね。



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きときと富山を肴に今夜もほっこり日本酒で乾杯☆