おはようございます。
からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
本日も習志野市大久保の私のサロン 泰心堂はりきゅう院、同 徒手調整術研究部にて活動です。
午後の予約分に空きがありますので施術ご希望の方は昼休みまでに直接電話ください。

電話番号などはこちらのサイトの施術案内にも記載してありますし、公式WEBにも掲載してあります。

さて、本題
『施術時間と施術効果とは反比例する!』
といういささか時間売りの施術者にとっては都合の悪い事実。
バラして良いの?という話も聞こえてきそうですが、施術者側も(良くなって欲しいと一生懸命やっている割には思っていたほどの効果が出なくて力不足を感じる)なんて内心の声にいつまで耳をそらしているのでしょうか?
また利用客の皆様も、Aさんはいつもすごく丁寧に一生懸命に時間いっぱい施術をしてくれるけど・・・・・・なんてこと思っていませんか?

これ、実は明確な理由があります。
はい、徒手調整術、徒手療術、整体、カイロプラクティック、鍼灸なども含めて、体にダメージを与えることで反射を引き起こすダメージ療法だからなんです。
何を目的にダメージを与えているのかは各手技の考え方がありますので各流派の方に譲りますが、ダメージである以上、その修復に体力を使うのは当たり前であり、与えられば与えるほど、彼らが主張する自然治癒力による自己修復を阻害するのは自明。

そのことをちゃんと理解している施術者は短時間調整系の手技を核とした全体の施術の流れを再構成しているわけです。
もちろん搦め手というのは大事です。
ですが、いわゆる骨盤矯正、頸椎調整などは実は瞬間で反射的に起こっている現象の一つであり、調整行為自体は数分あれば十分に終えられるのです。

たとえば泰心堂の上部頸椎調整はよくDRTというカイロプラクティックの技を用いますが、背部揺動を約5分かけるだけで自然と収まりの良い位置に収まっていきますし、自律神経整体の手技を使うと1分かかりません。
急性の頸椎捻挫、寝違いなどの方で首回りを動かすとひどく痛み動かせない方などの頸椎調整などは操体法の概念などを利用して微細動的刺激で調整を行うのですが、基本的にポジション決めて数秒から数分待つだけです。
むしろ時間をかけて揉みほぐしたりしようとすると、筋がわざわざ緊張して、痛みを出すことで動かさないようにとしている体の事情を無視して、強制的に筋緊張できない状態、痛みを感じられない状態へ追い込むことで、より強い筋緊張を伴う防御反応を示したり、痛みを感じられない状態で動いてしまってより酷い状態へ移行したりします。

それって治療しているのでしょうか?

新・自律神経整体という手技を治療院マーケティング研究所から販売しているkーstyle岩城憲治先生などは生体のエネルギーの過不足状態を診て、過不足を調整することで体が自然と回復しやすい状態を作ることが施術者の役割であり、実際の体の回復は体のスーパードクターである自律神経系の作用に任せるのが良いと主張していますが、この考え方は実は鍼灸もまた同じです。

調整することで、生体エネルギーである気血営衛が過不足なく循環する状態となり、五蔵六府の循環と均衡がとれ、経絡に過不足なくエネルギーが循環する状態を作ることで自然と良好な状態を保つとするのが東洋医学の基本。

これらが変化したかどうかは数呼吸で確認されるわけですから、そもそも時間がかかるわけがないわけです。

ですが、何故か
◯痛気持ち良い刺激が効果的
◯強い力で解した方が凝りがなくなりやすい。
◯短いよりも長い時間が良い。
◯長い時間やってもらった方が、終わった後、ほっとする。
◯一生懸命やってもらった方が効果がるような気がする。
そのほか
奇妙な話が支持されていたりします。

◯痛気持ち良い刺激→体が痛みを感じているだけ。
◯凝りは本来体の補正で起こっている自律神経系の正常な働き。本来の問題=関節などの位置異常が解消されない限り、ダメージ受け損。(要らないので自然と)解れたのと(無理やり)解されたのは違う。後者の場合ダメージ量に応じた超回復が起こり、より強く緊張
凝りを作ることができるように成長する。
◯時間の多寡は施術効果と直接的な因果関係にはない。むしろダメージ量が増えれば増えるほど体の負担は増し、自然治癒力を阻害する。
◯終わった後、ほっとするのは長時間苦痛にさらされたからであり、長時間施術が苦しかったからゆえの解放感ということも十分にあり得る。
◯一生懸命であることと施術効果は相関関係にない。施術者の考え方や施術の構成、力量の問題。1時間かけようが、1分で終わろうが、結果を出せば良いこと。また長時間施術を行うことは免罪符ではない。

結構、論理的におかしなことは溢れている。

個人としては、長時間施術は構成によってはありだし、結果をちゃんと定義すればあり得るとは思うが、自然治癒力を賦活してとか、活性化してとかいうロジックを使うのならば奇妙なことだと思う。

また施術側も疲れるし、顧客側も無駄に疲れることを考えると、短時間施術の方がメリットが大きいと考えています。

予約時間なのでこのへんで