龍田大社 (紅葉狩り) [奈良県] | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

昨年はいただきそこねていた「龍田川」を

 

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器とのコントラストもいい、今年はその紅葉を業平に代わって見に行こかな、、

 

 

ということで

 

 

 千早振る 神代もきかず 龍田川 

 からくれないに 水くくるとは 

 百人一首 十七番 / 在原業平朝臣

 

 

神の代でも聞いたことがないなぁ 龍田川が唐紅色に水をくくり染めにするなんて

 

 

古今和歌集には、屏風に描かれた龍田川沿いの紅葉に思いを馳せて詠んだ和歌と記されているようだ (*1) 

 

 

龍田大社

 

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が、

 

そこに描かれた紅葉は、今はもう当時の場所にはないようで、、 (*2) 

 

 

 

さすれば、そういうことか... 

 

 

その紅葉の様を今に眺めることはかなわないけれど、その屏風に描かれた紅葉は、詠われたことで 永遠の生 を受けたのかもね、、

 

 

*1:伊勢物語では、「龍田川に出かけ行き、実際に景色を見て詠んだ歌」とも書かれているとも

その伊勢物語は、在原業平らしき人物が主人公のフィクションのよう

 

*2:今にいう竜田川はもとは平群川、歌に詠まれた龍田川は龍田大社の前を流れる大和川本流、あるいは、その支流を含めた川を指すようだ

 

 

創建

 

今から約二千百年前、第十代崇神天皇の時代、国内に凶作疫病が流行し騒然としている中で天皇の御夢に「吾が宮を朝日の日向う処、夕日の日隠る処の龍田の立野の小野に定めまつりて云々」という御神託があり、その通りに御宮を造営すると疫病は退散し、豊作に成ったとあり

延喜式 瀧田風神祭祝詞より

 

 

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御朱印

「風神」というのがいいなあ

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となると、「雷神」というのはないのだろうか (゚-゚)

 

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龍田大社

主祭神:

天御柱大神 あめのみはしらのおおかみ

別名 志那都比古神 しなつひこのかみ

国御柱大神 くにのみはしらのおおかみ

別名 志那都比売神 しなつひめのかみ

奈良県生駒郡

 

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もう一首

 


 嵐し吹く 三室の山の もみぢ葉は 

 龍田の川の 錦なりけり

 百人一首 六十九番 / 能因法師

 

嵐が吹く三室の山の紅葉の葉は

竜田の川を彩る錦織りのようだなあ

 

 

以降、「紅葉といえば龍田」とあいなった

 

 

で、

 

その在原業平が眺めたという屏風絵

 

今何処 (ω)

 

現存するなら、いにしえに思いを馳せつつ観てみたい◎

 

 

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