傳衣山黄梅院2 (衣を伝える) [神奈川県] | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

 「・・・・・・。丁度その二年前ですが、明治二十六年に米国の万国博覧会があって、そこで世界宗教会議ちゅうのが開かれましてな。本邦からも鎌倉の円覚寺の釈宗演老師が行かれて、臨済禅の話をなされた。そんなこともあって、・・・・・・」  

 鉄鼠の檻 / 京極夏彦 

 

 

約二年半ぶりだろうか

 

大方丈で 日曜法話  (ー人ー)

 

ほぼほぼいつもの場所に懐かしい... 

 

 

この日の法話は「鎌倉の禅と円覚寺開創の精神」と題され、さながら日本史の授業の様相もあり、かつそこに禅宗視点での寸評が付け加えられ、、

 

「鎌倉の禅」ということで、日本に伝わった禅の話だったが、以前拝聴した禅の語録の提唱の折りなどでは、今に伝わる禅の源流となる六祖慧能についての逸話も記憶に深く、

日本の臨済宗大本山十四派はすべて白隠の系統だが、さらに中国にさかのぼれば、今に伝わる禅宗はすべて慧能の系統 (南宗) (*1) だという (*2)

 

 

 云何不衣傳

 師云為他有心

 

 何故慧能に衣 (を傳えられたのですか

 師云く、他のものはまだ何かないかと探し求めているからだ

 

 

その六祖となる慧能に法を伝えたのは黄梅山に住した五祖弘忍

 

 

傳衣山黄梅院

 

 

 

 

 

御朱印

以前は 聖観世音菩薩 と墨書きされていた

大本山円覚寺百観音霊場の札所本尊としては、千手観音菩薩と聖観世音菩薩の両菩薩になるようだ

 

 

 

傳衣山黄梅院

円覚寺境内塔頭

臨済宗円覚寺派

御本尊は千手観世音菩薩

大本山円覚寺派百観音霊場第二番札所

神奈川県鎌市

 

 

実に禅寺らしい山号に院号だなあ

 

 

*1:慧能は曹渓に住した (今で言う中国広東省、北である中華に対し嶺南と呼ばれる地域のよう、そこで、慧能を一滴の源泉と見立て、そこから禅がひろまったとして、それを称して 曹源の一滴水 という

 

 

 禅宗は纏めて一宗と勘定され、

 慥か天龍寺の貫首が初代管長になったはず。

 鉄鼠の檻 / 京極夏彦 

 

 

山岡鉄舟居士に印可を与えた天龍寺の滴水老師はその天龍寺の初代管長をされた方だねぇ

その天龍寺庭園にある池の名前は 曹源池

 

 

*2:対して北宗は後に途絶えた、その北宗の高僧としては 神秀 がよく知られる、ここら辺も 鉄鼠 だなぁ

 

 

追記

 

学校でも社会科目などはこういったその道のプロ? の方を招いてのより柔軟な授業があってもいいのにね??