今日はちょっと真面目な話を。反対意見が出るのを覚悟で、僕が思う正直なことを書きたいとおもいます。


ここ最近、SNS上の釣り人界隈がざわついてますね。


生き物好きの間で毎回物議をかもすテレビ東京系のバラエティー番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」の次回ロケ地が、バスフィッシングの有名ポイントである潮来市前川になったらしいです。


当然そこをフィールドにしているバスアングラーの皆様は猛反発。署名運動や抗議に発展しているわけです。


この番組は確かに、外来種を悪者にする傾向が強いですし、池の水抜いた後の在来種の扱いまで雑という噂も聞きます。生物を取り扱うメディアとしてどうなんだろう?って思うところが多々あります。


以前、横浜の山下公園で釣りをしていたら、小学校低学年くらいの男の子が捕まえたアメリカザリガニを「外来種だから池に戻しちゃダメなんだよー」と言っていて、あー、これは危険だなと思いました。


外来種は日本にいてはいけない。当然です。でも、戦隊ヒーローやアニメに出てくるフィクションの悪人や怪物のように、実在する生物を成敗する対象にしていいはずがないんです。


僕は駆除という言葉が嫌いです。食べられる外来種は美味しく食べる。または何かしら有効活用して、命に感謝しつつ数を減らすべきです。


だから、池の水を抜く番組にはバッシングされる要素は充分にあると思います。


その一方、今回番組に対立する形になっているバスアングラーの皆様にも思うことは多々ありまして。知り合いやお世話になってる人もたくさんいるからこんなこと言いにくいんですけど。。。


外来種の取り扱い問題やゴミ問題はじめ、普段都合悪いことにはだんまりな割に、この番組は叩いていい!俺たちは被害者だ!!って急に叫ぶスタンスもどうなのかなと。。。


今年の5月に『1ヶ月間、漂流物から作った釣り具で釣った魚以外、食べないチャレンジ!』という企画でゴミ拾いをしていたのですが、まぁ、バスフィールドのゴミの捨て方は異常でした。


風で飛ばされたのかな?ってレベルじゃないゴミが多すぎです。バックラッシュしたんだろうなってラインをまるごとポイ。木や草に絡まって、全部回収しようとしたら草を引っこ抜かなきゃいけないくらい。


僕だって、釣りが特別うまいわけじゃなく、絡ませて仕掛けを海に残してしまったり、いろいろと迷惑かけたりってこともあります。その罪滅ぼしでゴミ拾い企画をしたところも大きいです。


にしても、バスの有名ポイントはひどかった。


もちろん、ゴミ拾いを訴えている良識のあるバス釣りの方々がいらっしゃるのも存じておりますが、一部の人が捨てたゴミのイメージって地元の人からしたら印象強いはずなんですよね。


外来種と一緒に釣り人がいなくなってくれって思われてても仕方ないんじゃないかなって感じます。


そして今回の騒動でも、ネット上での噛みつき方に民度がでちゃってるコメント多すぎです。それでまた印象悪くなるんだから。



バスはかっこよくて魅力的な魚ですし、ルアーあんまりやらない僕でも、バス釣りって楽しいんだろうなってのは感じます。そしてバスフィッシングは業界として成立している1つの産業なので、なくしてしまえ!と言えるものではないのはもちろんです。


だからこそ業界の内側の人間が自分たちの落ち度や課題も発信しないといけないんじゃないでしょうか。一時期片足を突っ込んだ業界ですが、変化を嫌う人が多い印象があります。でも変わるべき部分は変えていってほしい。再放流禁止の場所でのバス釣りも、リリースシーンうつさないだけってどうなんだろうっていつも思います。


僕としてはバス釣りはやがて、完全に漁業権が認められて整備されたエリアか、専用の管理釣り場以外ではやらないものになってほしいです。そのエリアを観光資源として、地域に還元できるものにする努力をするべきなんじゃないかと。


そうじゃない場所で釣ったバスは責任を持って食べるところまで、プロアングラーやYouTuberさんが発信する。それが当然になってほしいです。


そして整備されて地域からも感謝されているバス釣りエリアに、池の水を抜く番組が捕まえた魚を持ってきてくれるような、憎まれる人も魚もいない未来になってほしいです。