この国の複雑さ。 | 議員秘書の見た風景

議員秘書の見た風景

永田町から見えた日常を綴ります。

皆さんこんにちは。

元国会議員秘書のしんさんです。

永田町でも、
どう落とし前をつけて良いのか、
混乱が続いている、
黒川東京高検検事長の辞任劇。

政府、検察、マスコミという
3つの権力の三つ巴の暗闘が
背景にあるだけに、

表に出てきている情報だけでは、
わかりにくい。

この複雑な方程式を、


うまくまとめてくださっている記事が
ありましたので、
ご紹介します。

検察は「厳正公平」という幻想

民意とOB意見書の隠れた乖離 検察庁法改正問題(上)47ニュース



ポイントは、検察当事者及びOBの思惑と、
国民の危惧のベクトルがズレているということ。

検察は、自分の縄張りが侵されることを、
厳正公平が失われると評した。

しかし、国民は、検察を信じているわけではなく、
より酷くなることを恐れたということ。


訴追は市民の固有の権利 起訴と情報を独占する検察

検察庁法改正(中)47ニュース



検察は、訴追権限を独占していること、
つまり、国民がどんなに騒いでも、警察、検察が
動かなければ、刑事司法は始まらないということ。

そして、検察は、説明をしない官庁であること。




共犯関係を作って、こちら側から、
あちら側の住民になる、マスコミ。


いつしかあちら側の住民になったことで、

本来の目的である、
真実の追求は自らを斬る刃と変わる。

ミイラ取りがミイラになるように。



この、秘密の共有が、
権力者の権力者たる所以。



そこから、


相手の急所を掴むことで、
自らの身を守りつつ、
沈黙を金とする

永田町の掟が生まれてくるわけです。

国家機密や守秘義務という
形式より、

何を知り、何を漏らすか、
カードの切り方で、全てが決せられる。

今回の賭け麻雀情報も、誰が、どんな意図で、
文春にリークしたのか、

そして、どうしてこのタイミングで、
文春砲が、出てきたのか。

官邸は、どのタイミングで、
この情報に接していたのか?

全て仕掛けている人がいる。

国民は、見させられているという自覚を
持っておく。


それでも、
時々、神の見えざる手で、
修正が加えられる。

今回の争いも、どんな結末を
迎えるのだろうか。

政府、検察、マスコミ、いずれも
権力者。

国民にとって、
どれかが突出することのないよう
抑制均衡してもらうのが最適。

これが、

権力分立の、
歴史から学ぶ教え。

複雑なこの国の形なのです。


では、また明日。