カルロスゴーン氏の逃亡。国際的富裕層と日本司法 | 議員秘書の見た風景

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永田町から見えた日常を綴ります。

皆さんこんばんわ。

国会議員秘書のしんさんです。

明けましておめでとうございます。
2020年という、新しい年を迎えました。

とはいうものの、
新年早々に、
政治、司法、外交の面で、
新たな火種を抱えることになりました。

ゴーン被告の日本脱出、フランスの立場を一段と微妙に ブルームバーグ



日産の元会長の映画のような逃亡劇に、
世界中が驚きました。

パスポートを所持していない、
ゴーン氏がどうやったら、
出国できるのか。

日本の裁判所及び、司法に対する信頼と、
出入国管理に、大いなる疑問符がついてしまったこと
は否めません。

現在も情報はしばらくの間錯綜するでしょうから、
何とも言えませんが、

東京オリンピックが行われる今年の初めに、
強烈なパンチが加えられたことは、
間違いありません。

現在潜伏先になっている、
レバノン政府と日本の間では、
犯罪人引き渡し条約を結んでいないので、
(日本は、アメリカと韓国のみ)

ゴーン氏が、任意で、日本に戻ってこない限り、
日本の司法当局が、
身柄拘束をすることは難しいでしょう。

今後は外交努力となりますが、
人道上の理由を盾にされると、
困難が予想されます。

また、日本の司法当局への批判を、
今後主張し、フランスでの裁判を求めるなどの
展開も言われていますが、

いずれにしても、
かつての不平等条約ではありませんが、

世界から、日本の検察、司法当局への
疑問を投げかけられた訳ですから、

昨年度散々求められて、
生煮えになっている、
説明責任を、

政府と、裁判所と、検察とで、

しっかりとしなければ、

富裕層は逃げられる。
日本から出国するルートはあるんだ。
出入国管理はザルである。
日本は人質司法で、信頼できない。

これが、既成事実化してしまいます。

日本は安全で信頼できる国。
これが神話と言われないように、
これからの一挙手一投足が、
オリンピックのある夏まで注目されます。

言うべきことは、堂々と、
批判に対する反論と、改善点を、
来る通常国会で、

世界にアピールするしかありません。

びっくりするばかりですが、
これが時代の変わり目といえことなのでしょう。


読者の皆さん、
今年もよろしくお願いいたします。

では、また明日。