国会からのバリアフリー。新人2議員の初質問。 | 議員秘書の見た風景

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永田町から見えた日常を綴ります。

皆さんこんにちは。

国会議員秘書のしんさんです。

今週から、
各委員会が正常化したことを受け、
委員会質問が続いています。

その中で、

先の参院選で、
当選した、
れいわ新選組の2議員の
初質問が、注目されました。

5日に、木村英子議員が、国土交通委員会。
7日に、舩後靖彦議員が、文教科学委員会。

マスコミの注目度も高く、

委員会室が混み合うほどでした。

ちなみに、
委員会質問は、

衆議院、
参議院ともに、
インターネットで公開されており、
誰でも見ることができます。

衆議院


参議院



私達秘書も、
ついている議員が、質問の際には、
委員会室に同行し、
写真撮影をしたりしますが、
通常は、
館内の有線放送で、視聴するか、
事務室のパソコンから、
流しっぱなしにして、仕事をしています。

それでも、
同時に複数の委員会が走っているのが、
通常なので、
議員の関心のある委員会、
また、揉めそうな雰囲気の委員会を
選ぶようにしています。

これは、
政局を読む上で、結構役に立つのです。

また、
マスコミの皆さんの関心事も、
どの委員会が
取り上げられて、

どの委員会は触れられていない。

なんていうことで、
注目度と、

切り取られ方を、

確認しています。


さて、
れいわ新選組の
2議員の質問に当たっては、
国会におけるバリアフリーの実践が、
問われているため、

質問に当たっての配慮が、
されていました。

両議員とも、重度の身体障害を持っているため、
介護者と、秘書が委員会に同席することが、
認められていました。

また、
委員会質問においては、
質問時間というのが、
決められており、

また、
今回のれいわ新選組は、
議員数2名の少数会派ということもあり、
通常の質問時間は、
他の多くの議員を抱える既存生徒に比べて、
少なくなってしまうのが通常です。

そうすると、
上手く時間を使うことができるだろうかとの
不安がありましたが、

どうやら、
委員長、理事の配慮により、

読み上げの時間や、
発言準備の際には、
速記を止めたりすることで、
工夫がされたようでした。

また、舩後議員の場合、
自身で発言することが難しいため、
冒頭の挨拶の部分は、
パソコンによる自動読み上げ、

その後の質問は、
秘書による代読で、
行われました。




質問内容については、

木村議員の場合、

多機能トイレの構造、利用について、
興味深い質問をされています。

簡単にまとめてしまい恐縮ですが、

車椅子専用トイレから、
多機能トイレに変わってから、
優先?との感覚で、
一般人が利用することで、
本来必要な人が、使えなくなってしまっている。

多機能トイレということで、
いろんな機能を詰め込んだことで、
限りあるスペースが潰れて、
かえって利用しづらい環境になっている。

というもの。

福祉について、
健常者の思いやり目線で、
考えがちな
施策に対し、

利用する当事者の目線で、
疑問、課題を問う。

こうやって初めて、
寄り添う福祉が完成するということ
を学びました。

また、
舩後議員は、

諦めずにチャレンジする覚悟を
持つ大切さ、
周りの人達への感謝の気持ちを
忘れないこと。

を説かれていました。

また、
自身の姿を使って、

何が足りなくて、
何を求めているのか、
克服すべき課題は何か。

を身をもって示してくれていると、
感じました。

改めて、
この2人の議員が、
国会議員となったことによる、

社会へのインパクト、

そして何より同僚である、
国会議員に与える影響を、

考えると、
当事者参加の取り組みが、
いかに大切か。

この流れを止めない事、
当たり前の風景に変える事、
注目し続けることが、

重要と考えています。

では、また明日。