0月の20日は名古屋で一日仕事をしており、その次は22日に東京でセミナーの予定が入っていた。
その真ん中の21日、この日は午前中、名古屋で面談カウンセリングをしたあとは東京に移動するだけでよかった。
そこで、最近、温泉熱が再燃している私は掛川の秘湯に行くことを計画したのである。
静岡の山側には、アルカリ性単純泉や重曹泉と呼ばれるツルツルヌルヌルとする温泉が多い。
ツルツルヌルヌルした温泉は入浴感が気持ちいいので、だれが入っても満足感が高い温泉といえると思う。
そして、マニアな私は、「日本一、ツルツルヌルヌルする温泉はどこか？！」などと調査したくなるのである。
最近、インターネットで、マニアな人のマニアな温泉通が集まるグループに何個か入会し、温泉情報を集めているのであるが、その中の一つに、今日行く温泉が掛川の秘湯として紹介されていたのである。
掛川で新幹線を降りたら、いつものようにレンタカーを借りての旅である。
目的地に行く前にも、入れる温泉があるならば入りたい。調べてみると、『倉真温泉』に宿が3軒ほどあることがわかった。そのいずれもが自家源泉を持っているようで日帰り入浴も受け入れている。
「おお
ツルツルやん」
あまり期待せずに入湯したのであるが、かなりツルツルとした気持ちのいい温泉であった。
なぜ、期待していなかったかというと、ネットの情報に循環風呂とあったからである。しかし、ほどよく新鮮な源泉が注入されているようで、たった一人の貸切入浴を堪能することができた。
そして、いよいよ、お目当ての掛川の秘湯、『倉真赤石温泉』に向かったのである。
ネット情報によると、行く前に電話をしておいたほうがよいらしい。
ので、名古屋を出る前に電話したところ、受付らしい若い女性に応対していただいた。
「わかりました。何時ごろ、来られますか？」
「15時から16時の間に行けると思います」
こんな会話をして電話を切ったのである。
最初の倉見温泉を出たのが15時10分。ナビの情報によると、倉見赤石温泉にはそこから10分少々で着くことになっている。
しかし、ネットでリサーチしたところ、｢ナビで行くと、けもの道を行かねばならない｣とう悲惨な報告が上がっていた。
ナビではなく｢看板の指示通りに行ったほうが、まだ道がいい｣とのことだが、この「まだ」が気になるのである。
とりあえず、近くまでナビで向かったところ、Ｔ字路に行きついた。
ナビは右に行けという。看板は左に行けという。この真逆な指示‥‥。
ここは看板を信頼し、左折したのである。そうして、しばらく行くとまた看板が出ており、それにしたがって進んで行くと、道はどんどん細く険しくなっていった。
まるで、最近、よく観ているテレビ番組の『ポツンと一軒家』に出てくるような細く険しい道である。
そして、なんとか温泉宿にたどりついたのであるが、駐車場はクルマ3台停めるのがやっと。
温泉施設に入ったところ、ネットでは名物おじいさんになっている男性が迎えてくれて、すぐにこう聞かれたのである。
「電話、くれた？」
「もちろん。昼過ぎにかけて、15時過ぎにおうかがいしますと言いました」
しかしながら、ボイラーのスイッチを入れるのを忘れておられたようなのである。
私の電話に出たのはお孫さんであろうか、彼女との間で連絡ミスがあったか、ちゃんと連絡はされたがすっかり忘れたかのいずれかであろう。
ここは冷鉱泉なので、湧いた温泉をボイラーで沸かさねばならないのであるが、ほとんどお客さんが来ないので、電話があったときだけ沸かしているようなのである。
それからボイラーのスイッチを入れていただいたので、28℃ほどの冷たいお湯に40分ほどつかるハメとなった。
最後のほうはなんとか33℃ほどになったものの、命にはかえられないと上がった次第であります‥‥。
今日の教訓。
倉見赤石温泉に行くときは、当日朝になってから電話すること。さらに、到着の1時間前にも確認の電話をすること。
みなさまもこれを実践されるようおすすめいたします。
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