金沢での1DAYセミナー明け、私は息子と合流し、能登半島に向かったのである。
当初は立山に登山に行くつもりだったのだが、天候が思わしくないので、一般の観光に予定を変更したのである。
旅行のとき、私はいつも『るるぶ』と『まっぷる』に頼るタイプである。今回も『るるぶ金沢』を買い込み、リサーチしてみたところ、金沢から能登方面のエリアでいちばんの観光地は“千里浜なぎさドライブウェイ”だということがわかった。
ここは、乗用車で海岸線を走ることのできる日本で唯一の道路なのである。砂浜を、なんと10キロも走れるのである。
「おお! これはなんとしても走ってみたい!」
この道を行き、さらに厳門といわれる海の洞窟のようなところを観光し、和倉温泉に向かったのである。
せっかくなので、能登半島の先端の輪島のほうまで行ってみたかったのであるが、今夜のお宿は能登半島のつけ根付近の和倉温泉であり、輪島までは意外と距離があったので、あえて無理はしないこととした。
そして、とりあえず、宿にチェックインし、一人で和倉温泉の総湯にひとっ風呂浴びにいこうと目論んでいたのである。
が、ここで大きな問題が発生した。な、な、なんと、今夜のお宿をカーナビに設定したところ、和倉温泉から25キロも離れた氷見にほど近い場所だったのである。
どうも、うちの奥さまが“和倉温泉”ではなく“和倉温泉エリア”で検索した結果、和倉温泉とはまったく違う場所の民宿が引っかかってきたようなのである。
息子を宿において和倉温泉に行き、また宿に帰るには往復で50キロも走らねばならず、さすがの私もくじけるのである。
そこで、宿に行く前に和倉温泉に寄り、息子は車の中に置いてゲームをさせておき、私だけ軽くひとっ風呂浴びることにしたのである。
ちなみに、この夜、泊まったお宿は海辺の高台という素晴らしいロケーションにあり、新鮮な刺身などが食べられるよい民宿であったのだが、温泉はタンクローリーで運んできた、だいぶ傷んだお湯であった。
しかしながら、温泉にあまり興味のないうちの息子にとっては、念願の新鮮な海の幸が食べられて、満足の一日であったようである。
次の日。
やはりというか、立山の天気はまったくもってよくなかったので、私たちはふたたび登山を断念した。
そして、世界遺産として有名な白川郷から白川スーパー林道という自動車専用道を越え、白峯温泉に宿をとることにした。
白峯温泉は純重曹泉で、うなぎ湯として有名である。ぬるぬるのトロトロの、まるでローションにつかっているような温泉なのである。
石川県と福井県の県境に位置するかなりの田舎の温泉郷であるゆえ、さほど混んではいないだろうとタカをくくり、予約を試みたところ、ほとんどの宿が満室で取れないという。
事情を聞いてみたところ、今年は白山開山1300年の特別な年にあたり、登山客がものすごく増えているのだという。白山登山者にとって、この温泉地は登山基地になっているのである。
しかしながら、なんとか1部屋だけ確保できたので、まずは通りがかりの白川郷に向かうこととした。
私は世界遺産をバカにしていたようである。
「田舎の藁葺きの家のなにがおもしろい?」と14歳のときまで藁葺きの家に住んでいた私は思い、まったく期待していなかったのであるが、ものすごくこの白川郷にハマッたのである。
白川郷はものすごく広く、見渡すかぎり、すべてが藁葺き屋根の建物なのである。ここはまるでテーマパークである。
そして、日本人の私ですら、タイムスリップし、ドラクエⅢのヒミコの里に迷い込んだような気持ちになるようなところであったのである。
日本人である私がそう思うぐらいなので、外国人観光客のテンションはハンパなく高い。最近は、こうした藁葺き屋根の古民家に宿泊できるような施設が多数でき、ほとんどが外国人の宿泊客で占められていると聞く。
白川郷をあとにした私たちは、白山の山を越えて、石川県から福井県に脱ける“白山スーパー林道”に向かった。ここは、夏期しか通行が許されない天空のドライブウェイなのである。
そして、ここから先は息子無視で、温泉マニアの私の趣味の世界が始まるのである。息子には荷物運びとカメラマンに徹してもらうのである。
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お待たせしました!仙台初開催!
丸1日を通じて、じっくりと心を癒やす1DAYワークショップ。
【日時】 2017/10/15(日)10:30-20:00
【講師】 カウンセリングサービス代表 平準司
【場所】 PARM-CITY 131貸会議室 4G
・JR仙台駅出口から徒歩10分
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【料金】 ¥21,600(税込)
【ゲストカウンセラー】 大塚統子・大野愛子・やなぎあこ
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